DASH村に戻っていた

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/entertainment/2011sanrikuoki_eq_entertainer/?1314313196
(デイリースポーツの記事より)
 『TOKIO山口達也(39)が25日、東京・日本テレビで会見し、「ザ・鉄腕!DASH」(日曜 後7・00)で農村生活実習をしていた「DASH村」(福島県浪江町)の復興に動きだしたことを発表した。DASH村は、事故を起こした福島第1原発から25キロ地点の計画的避難区域内にある。DASH村再生計画は山口の提案で6月から活動を開始。2度、DASH村の調査で現地に出向いた山口は「DASH村の現状を僕が責任を持って発信したい」と涙とともに熱く訴えた。

 「もうDASH村には戻れないかなって、正直なところ…思っていた」。声を震わせた山口の目から大粒の涙が流れ落ちた。10年以上通ったDASH村と、家族のような愛情で接してくれた浪江町の人々への思いが胸を熱くした。

 計画は、6月にJAXA宇宙航空研究開発機構)からあった提案を受け入れ、“放射性物質を浄化する”という説があるヒマワリの種を村にまき、土壌を再生させるもの。山口はJAXA研究員らと7月16日、8月22日の2度、線量調査と土壌のサンプル採取や種をまく作業に取り組んだ。気温36度の中、防護服を着込んでの厳しい環境下で作業を進めた。

 村は今も高い放射線値を示しているが、山口は震災直後から「村に行くのは自分がやりたい。復興させたい」とスタッフに直訴した。「危険?そんなことを言ってたらこういう仕事はできない。いつかDASH村に僕らが戻り、みんなが自分の家に戻る。そのためにいろんなことをやって発信していきたい」と復興への思いから率先して現地へと足を運んだ。

 3月11日のあの東日本大震災当日、城島茂(40)と共にDASH村で被災しただけに、復興への気持ちは強い。TOKIOの“復興リーダー”山口は、「次も僕が行きます。責任を持って発信し、DASH村を取り戻す」と力強く誓っていた。

 なお、プロジェクトは9月11日の同番組で放送。』

震災からちょうど6カ月経ったところで放送されるようです。

まさかJAXAが動くとは…。
もはやドキュメンタリーですよ。
一番組の一コーナー、そしてアイドルの枠を超えてるわ。

すごいですね、山口さんもそしてDASHスタッフも流石です。
記事には勿論書かれていないけど、撮影スタッフも何人かそこに居た訳で。みんなで、少しの時間でも村に戻ることが出来た。
何かさ、いいよね。風評被害や何や騒がれている中でテレビスタッフが25キロ地点に行ったっていうのがさ。
テレビの力って本来はこういうことに使うのが正しいよね、って思う(希望を灯すっていう意味で)。

危険性を指摘する声もあるけど、私だったら行く。しかも専門家が付いてくれているし。
もし自分の故郷がこういう事態になったら、安全性が確保されていれば行くもの。

「もうDASH村には戻れないかなって、正直なところ…思っていた」という山口さんの発言には正直ガッカリしました。ぶっちゃけて言います。だってテレビでは諦めない姿勢を出していたのに、おいおい諦めてたんかいって突っ込みたくなる。

ただね、それ言った後に泣いたっていうのを見たら、ぐっと来ました。
村に行けなくなって約4カ月経って、村に近付く事も出来ない状態では心も折れるよね。
ましてや山口さんはそれほど芯が強い人じゃない(と私は思っています)。弱い部分もあるし結構涙もろいし。
放射能という目に見えないものはガレキと違ってどかすことも出来ない。
でも村を諦めることは周辺地域に住むことを諦めるのと同意義になってしまうし、周囲を勇気付けるためにも気を張って来て、それがこの会見で破れたのかなと思いました。

番組としても、村を撮影しようにも避難区域に指定されている以上は戻れない。
でも今回は“JAXAから実験の依頼”という大義が出来て、専門家も付いてくれるし堂々と村を見にいくこともできたと思うんです。
ホント、JAXAが声を掛けてくれなかったら、村に戻るのは未定だった訳で。それを思うと、良かったな、と。感謝です。この実験が成功するように願ってます。