ふと、藤城清治さんの影絵を観たくなって昇仙峡へ行ってきました。
子供の頃は何度か来ていた場所。当時の目的は馬車に乗ること。洒落た馬車ではなく、どでかい馬が引く荷台みたいな車。それに乗って渓谷を観て回るのだ。
人参よりもソフトクリームが好きだった馬。懐かしい。
道にはまだ雪が残っている。車窓から見える昇仙峡。絶景。圧倒される。
春や秋ならばさらに良い眺めと思われる。
が、ところどころに「危険」「減速せよ」「落石注意」の文字が数メートルごとに掲示されていて怖い。確かにガードレールが途切れている場所もあるので、細心の注意を払って運転していく。
途中、道が分からなくなって尋ねた先の土産物屋の主人から割り引き券を頂く。ありがとう店主。

山奥の美術館。ラジオの電波も入らない。

今は影絵以外にも、葛飾北斎竹久夢二山下清の絵も飾られていた。
影絵は美しかった。近くでよく見れば切り口や貼り方は荒いものがあるのだけれどパッと見た時の鮮やかさは胸を打つ。
美術館ならではの仕掛けもあって面白い。
富嶽三十六景、この絵の研ぎ澄まされたこと。
絵を見た後は土産物&喫茶コーナーで珈琲を頂く。土産物コーナーには美術館と何の関係もない妖怪ウォッチのグッズが売られていた。
せっかく来たので影絵の小人のピンズを購入する。

帰り道。渓谷はやはり迫力ある。