映画「オッペンハイマー」

映画「オッペンハイマー」を観に行きました。やっと観れました。

3時間長いかなと思ったら、怒濤の会話劇で3時間あっという間でした。ほぼずっと喋ってるので字幕見逃せないくらい。

良かったです。

 

原子爆弾を発明した人がオッペンハイマーという名前だなんてこの映画公開が判明したときに知ったし、そこまで興味がなかったんです。というか科学者達が数名集まって原爆の理論を導き出してアメリカという国主導で作ったと思ってたから。

 

実際は、ドイツでまずは核分裂実験が成功し、ドイツというかナチスが先に武器化する前にアメリカで原子爆弾について研究して遂には爆弾を作る「マンハッタン計画」なるものが立ち上がるんですが、オッペンハイマーはそれに協力したのかと思ってたら、むしろめちゃくちゃ主導していて科学者として引っ張っていったというよりプロデューサー的立場で、核開発・実験するために砂漠に街を作り学校や病院やバーも兼ね備え、妻子とともに移り住み、試作実験のスケジューリングまでやっていた。

 

で、本人は科学実験に対してまっすぐで誠実かというと。天才ではあるけど傲慢で空気読まないところもあり、プライベートでは浮気するわ愛人に自殺されるわ、子育てに全然参加しないし、子育てノイローゼになってる妻にも気がつかない。研究に身が入らないからって一時的に子供を友人に預けちゃうし(あとで引き取るけど)まあまあなクズっぷりで、戦後の赤狩りで会議にかけられて立場失墜されててもあんまり可哀想には思わなかったです。

 

映画の中では、戦後に赤狩りにあい昔の仲間からも裏切られるオッペンハイマー、戦前~戦中で原子爆弾の研究に挑むオッペンハイマー赤狩りにあったけど数年後にその黒幕が逆に公聴会で暴かれて復権するオッペンハイマー、と3つの時間軸が入り交じります。

 

青年期から描くのかと思ってたらいきなり博士時代から始まり、アメリカを出てドイツの物理学者に師事するところから始まってたので、そこを理解するのに時間がかかりましたが、そこからは割と見やすかったです。

その複雑さがかえってよかった。オッペンハイマーの心境は時代ごとに変わったり変わらない物もある。原爆を意気揚々と作っていた時代、でもヒトラーが1945年4月に亡くなることで、ナチスより前に作らないといけなかった大義が失われ、大金と時間をつぎこんだ原爆は日本に向けて落とされる方向になり少し揺らぐ、科学者たちは人道的でないことは分かっているが軍部は落とす路線だし、東京大空襲の被害数と比べたらそんなに変わらないから良いんじゃないか的雰囲気で進んでいく、落とされた直後は良心の呵責はないけど沸々と何か後悔を感じており被爆者の写真を真正面から観れず、ただただ原爆より破壊力のある水爆実験には反対するようになる・・・。

 

最後の最後は核が世界を破壊する、それを作った自分を認めるのですが。

 

ひとつには絞れない多面的なオッペンハイマーの考え方や悩みや成功や失墜など描いていてよかったです。

 

後半、日本・広島・長崎のワードが多くなります。一瞬ですが黒焦げ遺体のようなものが映ります。被爆の実態が描かれてるわけではありませんが、原爆後遺症についても示唆されており、アメリカ映画でここまで描いてくれれば十分ではないかと自分は思ってます。どうせ観る人によっては、それでも原爆を肯定するでしょうし。

本当に被害を知らしめたければ、「ひろしま」「はだしのゲン」とか上映するのがいいんでしょうが、「正しくても観られにくい映画」と「観れる映画」は違うと思います。

 

個人的には東京大空襲が民間人を殺めたことを、さらっとではありますが触れていて、それがあっただけでもよかったです。

なんとか乗り切った

ほとんど食事摂れてなくて大丈夫かと思ったけど仕事乗り切りました。色々あって自分が座ってやる仕事が多かったので助かった。入浴介助もなかったし。

 

明日は早出なので頑張る。

 

仕事帰りにどうしても桜をみたくて、雨で散る前に行きました。夜桜綺麗でした。

このまま良くなって欲しい

昨日の朝から今日の昼まで絶食。そのまま病院へ。下血していないから少しずつ消化にいいものを食べていいだろうということで帰路についたのですがその途中から冷や汗が出てきて、何とか買い物して車の中でプリンだけ食べて帰宅。トイレに駆け込んだら下血。今のタイミングかい、と思いつつ、うどんのトッピングを外して素うどんだけ食べたのですが、そのあと具合悪くなり吐きました。

しばらくしてから温かい紅茶とカステラ一個食べて、そのあとは下血なし。

 

そもそも消化にいいものってよく分かってなかったので色んなサイト探したら大体同じ事書いていたのでそれをスクショして医師に確認してもらいました。自分の場合はパンとチーズは避ける。でもコンビニ売ってるたまご蒸しパンとかカステラはOKと書いてるところが多かったので、いつもよりも咀嚼してカステラ食べました。

 

止血剤と整腸剤をもらっているので、このまま良くなって欲しい。

 

別の病気だろうけど他の職員も発熱したり風邪ひいたりと、いつも休まないような人まで休んでいるので心配です。季節の変わり目だからか?

まさかの大腸ポリープ

映画とか外食とかするなってことなんだろうな。

 

今日は大腸内視鏡検査に行ってきました。

下剤飲んで、午前中に病院へ。飲むのも3回目となれば慣れてきて、そこまではよかったんだけど。検査したらポリープが3つあって(2年前には無かった場所)、やっぱり定期検査は必要だと感じました。

自分の場合は喫煙も飲酒もしないで、体重も標準で(鎖骨と肋骨が見えるくらい)内臓脂肪も標準で家族に大腸がんもいないので、思い当たる節といえば外食などで高カロリーのものを食べているからだろうと思います。

 

で、ポリープは下行結腸にありました。1センチ未満で小さかったのでその場で切ってもらいましたが3つ目の平たいポリープを切ってもらったら出血がぐわっと出てしまい慌ててクリップで留めてくれてました。でも袋みたいに浮き出てる状態なので、これが治るには2週間はかかるとのこと。

しかも大腸だから物もそんなに食べられない。食べたら便が通過したときに触れて出血する可能性がある。

 

でも食べなきゃ生きてられないよなぁと考えつつ。明日再診して、リスクありきで出来るだけ消化のいいものを食べるようにしようと思います。

 

小さいポリープは切らない方がよかったのか、クリニックではなく前回のように総合病院で切ればよかったのか、色々思うことはありますが、これもひとつの経験だと思って。前回切ったときはワイヤーで挟んで薬で固めるか何かしてから切ってたんですよね。だから出血しなかった。今回の切り方が悪いわけではなくむしろポピュラーな方法なので、1割くらいは出血する人はいるそうです。その1割に当たるとは。

 

気分転換のカフェとか映画に行けないのは切ないですが、我慢します(長く座ってるのも腹圧かかるからよくないらしい)。無事に出血が止まってほしい。今は出血はしていないです。

葛藤

90代後半でも比較的元気でリハ病院に転院してくる人が多い。

家族は、歩けるようになってから退院して欲しいと願っているけど、ある程度サービスでカバーできそうな患者さんなら早めに帰してあげたい。100歳近い人なんて1ヶ月という期間はめちゃくちゃ重要な時間。でも中途半端に帰してまた骨折して再入院してきたら可哀想だし。そういう葛藤がある。