インセプション

流行りの映画って、「まあいいか…」となってしまうこともあるんですが、鷹野監督が絶賛していたってことでどんなものなのか興味を持って観て来ました。

色々な説明をごっそり省いて本編が始まるんで、最初は付いて行くのが大変でしたが、面白かったです。
ラストは若干意見が分かれるとこかも?洋画って伏線の張り方が上手いよね。

夢の下層に降りて行くシーンが凄く丁寧でよかった。
夢の中に行くわけだから、現実世界ではみんな寝ていて無防備なんだよね。
じゃあ、睡眠薬使わないと。

でも簡単に起きてしまっては作戦が実行出来ない。

だったら強力な睡眠薬使えばいいじゃん。

そしたら緊急事態に起きれなくなるし。夢の中で死んだら現実に戻れるけど、第3下層以下のような深層まで言ったら虚無に落ちてしまう可能性が高い。

とかね。

現実世界と夢の中の時間の流れの速さが違うっていう設定も上手く作ってるなぁと思いました。

人間の思考を返るために壮絶な戦闘を繰り広げて。
それだけ、人の心を変えることの難しさも伝わってきた。
でも、現実世界ではみんな飛行機のVIPクラスのシートで寝ている。
そのギャップが凄かった。
現実に戻ってきたのに、「これは本当に現実なのか?」と疑っている自分が居て、まんまとこの映画に嵌ってしまったことに気付く。

「アイデアを盗む」よりも、「違う意志を植え付ける」、つまり「インセプション」をテーマにしたところが深いな。
CMだと、この映画は「夢の中に入って相手のアイデアを盗む戦い」って宣伝しているように見えたけど違ったね。
渡辺謙もディカプリオ達を裏切るのかと思えば、全然裏切らないし。

主演のディカプリオは、「シャッター・アイランド」と同じように過去に苦しむ役。
こういう役を演じたいのかなぁと思いました。