コント

今更ですが「キングオブコント」を観ました(親が録画しておいたのを)。

無駄に語ってます。


コントって必ずしも“上手い”と“面白い”は一致しないんだぁと思った。
多分、“練り上げる”という意味ではロッチやしずるはイイんだろうけど、観客に分かりやすく伝えて、4分の中に笑い所をたくさん入れるという点では、キングオブコメディやピースが長けていたんじゃないか、というのが自分なりの考え。

「誘拐」「教習所」の設定はすっごいありふれていて、何度も見た設定。だけど、場面設定が単純だからこそ構成やセリフ回しが生きてくるよな〜。
ピースは「ヤマンバと役場の役員」「化け物とハンサム男爵」とキャラ自体は非現実的なものだけど、就職斡旋とか原宿で買い物だとか、設定がシンプル。ヤマンバは年齢不詳だけど、生理用品が出てきた時点で何となく年齢が想像出来るし、これを町田が買ってきてくれている時点で二人の不思議な関係性が強まる。
原宿コントでは、どうしてこの二人で原宿まで来たのかという理由をカットwお互いの会話を聞いていて、視聴者側が「何だかんだ言って面倒見の良い男爵が一角の観光に付き合ってやってるんだな」と想像できるからそれで良いのかもしれない。

二組で面白かったのが、伏線の張り方の上手さは共通していた気がする。
「誘拐」で、さらっと一言だけ「初代の父親は僕が産まれてすぐ家を出て行った」とセリフが入る。
一瞬聞き逃しそうなセリフだけど、これがラストに生きてくる。
「化け物とハンサム男爵」でも、「明治神宮に行った」というセリフが一瞬だけ入るけど、これも後でお賽銭の件の伏線になっている(そもそも化け物がカミサマにお願い事する時点でツッコミどころなんだけど)。

まあ、お笑い好きな人からすれば当たり前のことかもしれないけど、自分としては『基礎』って大事だなって思った。
他は技巧と個性を重視するあまりに自爆した感じがする。あとね、自分達が面白いと思ってやっていることが実は面白くなかったりとかね。

何よりも、この2組のコントは何も考えずに見て笑えたwそれが良かったんだろうね。