ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
2回目観てきました。
今度はニコ動の座談会とか考察とか、パンフレットに書かれている声優さんの想いなども読んだ上で。
2回目は、巨神兵も含め、じっくり見れたのでキャラのセリフもちゃんと聞き取れました。

ここからネタバレです。


・これって、1回目観に行く時はお客さんはシンジ目線になってしまうから、そのままラストに進むと「わけわかんない」って感想になりやすいのかもなって思った。
・同時上映の巨神兵も全く別物ではなく、エヴァの本編に少し関連している。
・2回目観終わった感想は「良かった〜感動した」です。赤い砂漠を歩いていく3人。アスカは精神的に成長しているし、シンジが落ち込んでいても叱咤激励しつつも助けてあげるし、レイは自分の存在に疑問を持ち始めていて命令も何もされてないのに二人に着いていく。旧劇と違って、希望の見えるラストだと思います。
・そもそも「破」の時に流していた「Q」の予告って、ほとんど本編では使われてないんだよね(笑)既に色々なところで言われてますが、あの予告の内容こそが空白の14年間に起ったことなんだけど、どこかでその辺り説明……しないんだろうな…。
・レイについては。アスカとの対戦で劣勢になったレイが「綾波レイならどうする?」と考えているとアスカに「貴方はどうしたいのよ」と迫られ、レイは機体を捨てて脱出するんですよね。その後アスカも自爆装置を発動させてから自身は脱出する。これさ、昔のレイなら機体もろとも自爆すると思うんだけど、脱出したってところがレイらしくなくて、そこが何かいいなと思った。
・マリについて。綾波ユイ(アニメ・漫画では、碇ユイ)の写真が出た時にそばにマリらしき人が写ってる。もしもこの時のマリが14歳だと仮定したら、今のマリは42歳なんだよね、精神的に。でも「破」では自分の事「子供」って言ってるしなぁ。「Q」では「ゲンドウくん」って言っていて、昭和の歌を口ずさんだりしているんで、実は歳いってるんじゃないか説はちょっと信じてみたい。
・パンフレットを読んで初めて知ったのが、声優さんの声撮りの仕方がかなりキツイということ。20〜30テイクくらい撮ってるとは…。しかもこれアニメ時代もやってたなんて凄すぎる。
・そんな声優さんの中で最も大変だったであろう、シンジ役の緒方さん。素人でもこの凄さは分かる。シンジの苦悩とか強さとかすごく伝わってきたもの。
・パンフレットで改めて思い知るのが、声優さんがキャラとシンクロさせているから精神的にも病むことがあるということ。特にシンジは、自分キッカケでサードインパクトを起こしているから、その破壊された情景を見た時に緒方さん自身がかなりショックを受けたらしく、カヲル役の石田さんがフォローしてくれたらしいです。映画と現実がリンクしていたんですね。
・そんな渚カヲル。カヲル君は本当に優しい。あの微笑みに癒された。シンジの首に付けられた自爆装置を代わりに付けてあげただけじゃなくてさ、フォースインパクトを起こしたシンジの後始末をしてあげて、自分が死ぬことでフォースを止めてあげたんだから。死ぬ直前のあの笑顔、悲しいけれど、目に焼き付いて離れない。
・で、〜インパクトって何キッカケで起こるのかよく分からなくなってきた。何で槍を抜いたらサードインパクトの続きが起きたんだ?
・そもそもサードインパクトの時。確かにシンジがキッカケだったけれど、あの時初号機は槍に貫かれたよね?で、その後に6号機に乗ったカヲル君が降りてきて。でも、14年後の様子を見るとさ、6号機はリリスの上にいて、自分で槍を刺してますが。6号機何したん?で、カヲル君はその時何してたの??ここが一番分からなかった。
・あとは、まあ完全に分かるってわけじゃないけど、1回目に見た時よりも「わけわからない」感は無かった。私利私欲で動き、しかもサードインパクトを起こすつもりでいたゲンドウ達のことを知れば、ミサト達が反旗を翻すのは普通の流れだろうし。ただ、リツコがミサト側に付いたのが意外。ゲンドウの方には行かなかったんだね。
・冬月はなぜにゲンドウについていくんだろう?って疑問だった。でもよくよく考えれば冬月もユイに好意を持ってるから、ユイに会いたいのはゲンドウだけじゃないんだろうなって思ったら、冬月がゲンドウにつく理由が分かった気がする。
・加持さんの存在が気になってたけれど、よーくセリフ聴いてたら新キャラの高雄コウジの元同僚が加持さんだったんですね。今回の新劇場版では、リツコが生きている。ミサトもまだ生きている。他のみんなも生きている。加持さんもどこかで生きている可能性はあるかな、と信じたい。
・気になるのはトウジ達。あのサードインパクト起きた時に、地上にいた人たちはほぼ全滅したっぽいけれど…。生きていてほしいな。
・で、あの破壊された町並みにエヴァっぽいのがいくつかいたけれど。あれは補完計画的なもの?つまりいくつかの人間の魂が合わさってエヴァのような形になったのかな、と。旧作ではLCLの液体になってたけど。
使徒は、人口使徒という新たな存在がいるのね。どうやらゼーレが作ってるみたいだけど。そのゼーレもあれは…脳みそだけが生き残ってんのかな?
・戦闘シーンのCGは文句なしに格好いい。今回はエヴァVSエヴァで、どっちがどっちか分からない部分もあるけれど。そしてBGM。使うポイント、曲は神がかってます。音量もばっちし。第9が流れた時は懐かしかったなぁ。
・ちょっと映画とずれるけれど、エヴァのBGMは色んなところに使われることが多いね。先日のオリコンでもランキング入っていて嬉しかった。
・そしてエンディングを飾るは宇多田ヒカルの「桜流し」。どうしてこんなに「Q」にぴったりの曲を作れるのか不思議でならない。
エヴァの世界は、夏だけだから今は「春」が無い。桜は無い。それもあって何だか切ない。
「Q」は95分だけれど、もっと長く感じる。そして2回目観ても思ったけど「これ、あと1回で終わるんかい(苦笑)」。どう終わらすのか非常に気になります。あ、予告は信じないよ(笑)最悪、あの映像全く使われない可能性あるもんね。