鬼畜

何だろう、ふと気になってツタヤで借りてきました。最近だと、数年前にテレビでリメイクされてましたね。北野武さんと黒木瞳さんで。
原作は松本清張の「鬼畜」。1978年に公開された映画。
本妻に隠れて7年付き合っていた男女。愛人が子供3人を連れて旦那と本妻の家に子供を置いて消えてしまい、本妻にとっては他人の子供の世話をするはずもなく虐待が始まり…、というお話。

大人の勝手な都合で子供が死に、置き去りにされ、そして最後に残った長男を崖から落とすという正に「鬼畜」。
どうやら実話を元にしたらしいんですが。

コミカルな曲がBGMなのが余計に残虐さを際立たさせる。
ラスト、父親が懺悔しながら号泣する場面では泣いてしまいました。父親役の緒形拳さんの演技も、妻役の志麻さんの演技も凄い。引き込まれます。
子役も、現代の子役と違って、演技っぽくなくて棒読みだったりたどたどしいのが余計にリアル。
それにしても1歳半の末っ子の口にゴハンを押し込む虐待シーンは、結構危険なシーンだと思った。