今年の27時間テレビはほぼ収録で、日本の歴史を主軸にした作りということでしたが、思っていた以上に面白かったです。
生放送でのハプニングなんて別に望んでいないし、ぐだぐだになるよりはしっかり編集された質の良い番組をしっかり流していてよかったなぁと。
24時間テレビの場合は24時間かけて何かを成し遂げるというコーナーがあるので生放送の意味はあると思うけど、27時間テレビはそういうのではないと思うし。

歴史は広く浅く好きなので、どの時間テレビつけても歴史のことをやっていたり、テレビではあまり取り上げられない奈良時代や室町のことも番組でやっていて楽しかったです。

かえって、歴史という縛りがあるから番組がまとまっていたし、誰かをイジって笑いをとることも少なく、何よりもたけしさんの博学ぶりを見れて良かったです。

そしてたけしさんと一緒に司会をしていた村上さん。
この人、こんなに司会が上手かったのかと思うくらい上手かったです。喋りが上手いのは知ってましたけど、それが内輪だけではなくて、専門外以外の番組でもこんなに喋れるなんて、とびっくりしました。
月曜から夜更かしで、マツコさんに突っ込んでる印象が強いですが、結構声が聞き取りやすくガラガラ声でもないので不快感もない、目上の人への敬語がしっかり使えている、相手の話を遮らない、突っ込み入れる時も相手の言葉を受け取ってから(その間手をかざしたり表情で間をとってる)突っ込むから互いの言葉がごちゃごちゃしない、ニュースで取り上げられている政治のこと芸能のことなど時事ネタを理解しているからたけしさんのボケにしっかり突っ込むことができてる、と、本当に良かったです。

圧巻だったのが、各々の県のアナウンサーと縁のある芸能人が集まってのお国有名人自慢コーナーでのこと。何十人もいる出演者を回している姿が壮観でした。

なんでしょうね、丁度よい加減なのかもしれないです。
ボケ突っ込みができるし、滑舌がよく声も通る、ジャニーズだけどベテランでも無ければ若手というわけでもないし世間で物凄く人気があるタレントではないし、かと言って「慣れない司会に挑戦しています」というわけでもないので、周りの芸能人などが気を遣う相手でもなく臆する相手でもない。
そして村上さんは割と、相手の言葉を受けて突っ込むタイプだから、芸人さんに対して「いつものネタ」みたいな感じで「振り」をしない。
このコーナーで必要なことだけやりとりしつつ、ちょっと突っ込みでふくらますくらいの感じで。
だからコーナーの内容の路線がずれることもなく、堅くなりすぎず進行するので見やすかったです。

印象で言うと、タレントとフリーアナウンサーの間みたいな雰囲気がありました、村上さん。