TSUTAYAで借りたDVD。
「屋根裏の散歩者」1994年版
江戸川乱歩の短編小説が原作。
18禁です。
とにかく雰囲気がいい映画。
完全犯罪をやってみたい、という安易な理由であっさりと殺人を犯してしまう主人公。
大っぴらなセックスシーン。
終盤、明智が完全犯罪を崩しますが、犯人を特に責めるわけでもなく。
娯楽映画。
これ、かなり昔の映画なのかと思えばそうでも無いんですね。
ちなみに監督は「姑獲鳥の夏」を撮った方。
DVDでは、監督のコメンタリーが聴けるのですがこれが面白い。
「理由」
宮部みゆきの長編推理小説が原作。全く家系の繋がりがない4人が高級マンションで殺された事件を、ドキュメンタリー的手法で撮った映画。
よく分からなかったです(汗)
結局、犯人が何故4人を殺したのか。
動機がいまいち分からない。
宮部さんの本が原作の映画は今まで3作品くらい観たけど、その中ではダントツに「模倣犯」が好きです。
「砂の器」
これは借りたんじゃなくて買ったもの。
前にも感想書いたけど、これは定期的に観たくなります。
原作は読んだことないんですが、作者も認める「原作を超えた映画」。
サスペンスなんですが、根底にあるテーマはハンセン病の偏見や差別。
そう遠く無い昔、日本ではとんでもない隔離政策を取っていたことを、その被害者たちのことを考えさせられる話です(これが話題に上がるのは、映画の終盤)。
推理の部分も好き。特別な演出が無いので、淡々と、でも確実に犯人に近づいていく過程を落ち着いて観れる。
列車がガタンガタン…と走る風景は、観ていて飽きない。
中居さんが主役でドラマ化したときは、親子の放浪の理由は別のものになっていましたね。
アレ、ドラマとしては良かったです。
でもやっぱり病気のことは外して欲しくないし、この話自体を現代風にアレンジするのは難しいね。
今度またドラマ化するみたいで。刑事視点での話になるそうですが、観てみたいです。