龍三と七人の子分たち

まあまあ面白かったです。
アウトレイジではピリピリとした雰囲気で、カッコイイと思うヤクザの部分があったけど、この作品でのヤクザはひたすらダメな男たち。義理と人情がーと言いながら一般の人たちに迷惑かけまくり。
そんなギャップも面白かった。

最初から最後までコメディなのと、割とだらだらと進むストーリーなので深く考えずに楽しんだもの勝ちの映画だと思う。
老齢だけどまだ実力はあるっていう部分と仲間が一人亡くなるという点では何年か前にやってたREDという洋画と少し似てるかな。


あと、合間に入る回想シーンの殺陣が格好よかった。
出演者の中ではマックが一番好き。

好きなシーンは、バスが市場の店を壊しながら走り去った後で黙々と店の片付けをしているシーン。
あと、相手を刺すシーンをアップにしないで遠目で撮ってたシーン。

この映画を観終わってから思ったこと。
北野作品を全部観たわけじゃないから「絶対」とは言い切れないけど、この監督の撮る画が好き。
構図とか色合いとか役者の表情、動き。上手く言えないけど、美しい画を撮る方だなぁと思う。北野武ビートたけしも、その人自体が好きじゃなくても、この監督の撮る画は観ていて落ち着く(バイオレンス部分は除いて)。