イニシエーション・ラブ

面白かったです。これは映像の方が面白いお話だな、と思ったら原作があるんですね、小説で。
謎の部分で予告にてかなり煽ってましたが、私はあのラストは面白いし騙されたし(笑)良かったなって思いました。
お勧めです。
基本的には明るい映画。
スッキリしたお話ですし、傷つくこともあるけど………まあ…最終的にはハッピーに近いお話かな。

「多分こういう騙し方だろうな」→「そうそう、あの伏線がここに生きていて」→「え!?あ、そういうことか!」って感じのラストでした。
観る側の思い込みを生かしたお話。
考えれば違うってことに気付くんだけど、別の方で思い込んでるから「確か違ったよな。でもこっちもやってたかもしれないし」と勝手に頭の中で帳尻合わせてた感じ。


松田翔太さんがカッコイイけど真面目が故のダメな彼氏っぷりが素敵でした。
前田敦子さんは可愛かった。この人は演技で動いている時が可愛く見える人だなと思った。演じたマユという女の子が、小悪魔なのか天然なのか悪女なのか、映画が終わった後で色々考えるのも楽しい。
二人共80年代の雰囲気が似合っていました。

あと音楽がよかったな。ストーリに合わせて、懐メロが流れるんですがどれも好きな曲ばかりで楽しかった。
多分わざとだろうけど、普通の映画のBGMよりも音が大きい。曲が状況を表しているので、曲自体がナレーターの役割をしているようだった。

スタッフロールでは映画に出てきた80年代の物や流行を解説してくれているんですがそれも面白かった。
そっち見るのに必死でキャストの名前とか見れなかったんで、そっちの意味でも「2回観る」映画かも。