オデッセイ

面白かったです。良い映画でした。
ネタバレありの感想になります。


ネットの一部では火星版DASH村なんて言われていて、Twitterのオデッセイの公式アカウントでもDASHに触れたりしていますね。
最初CM見たときには感動の煽りが嫌で観る気がしなかったんですが、ネタ的にDASHのこと言われているのを見て「観てみようかな」という気になって観てきました。


前半は、まあDASH村っぽいと言えばDASH村っぽい。
火星に残されて生きていく為に畑を作り、畑のために水を作る。
当たり前だけど、土だけでは畑は作れないから肥料はどこから調達するのか?音度は?
そういうのも工夫しながら生きていくための知恵がすごかった。

バラエティで物作りするのはDASH以外にもあると思うんですけど、その中でもDASHが「一から物を作る」イメージが強い番組なので、物作りや農業が絡むとDASHを思い浮かべる若い人が多いのかもしれない。


CM見てた時には、どうせ火星に残されても何とかして数ヶ月以内にはすぐに救援が来るんでしょ、と甘い考えでしたが、実際は1年半ほど行き続けなければならなくなり、肝心の畑もアクシデントですぐに駄目になってしまい、残されたわずかな食料をやりくりして生きていくサバイバル生活になっています。

シリアスになり過ぎず、割と明るめのテンポと音楽でお話が進むので140分があっという間です。
色々な工夫をしながら前向きに問題を解決する姿が感動します。
明るい雰囲気ながらも、筋肉がしっかりついていた主人公が、地球に戻れるかもしれない頃にはやせ細っている。そんなさりげない描写に、火星での過酷な現実に観る側がはっと気づかされる。そこが良かったです。


一番びっくりしたのが、火星の近くまで戻ってきてくれた仲間の船に向かって、遠隔操作で火星からロケットを打ち上げる時。
ロケットを軽量化するために屋根と窓を外して防水シートで覆うというところ。
完全に覆わなくていいの?とびっくりしました。
いろいろと科学のこと、宇宙のことが自然と勉強できてそういう点でも面白かったです。


あと、火星に一人残されても頑張っていた主人公のことを思うと、何かのアクシデントで一人になってしまったとしても何とかできるんじゃないかと、妙に元気をもらえる映画でした。