この世界の片隅に、の中で流れる曲がとても好き。
悲しくてやりきれない。
みぎてのうた。
たんぽぽ。

最初は全てコトリンゴさんの曲だと思ったら違うことを最近知りました。
「悲しくてやりきれない」はカバー曲なんですね。
ザ・フォーク・クルセダーズというグループの2枚目のシングル。1968年3月21日に発売されたもの。

色々あって数時間で作り上げた曲ということですが、素敵なメロディと歌詞だと思います。



この世界の片隅に、は音楽の使い方がとても上手な映画だと思いました。
っていうか音楽の使い方が上手い映画=良い映画、という気もする。

最初はクリスマスの時期の話から始まるので、賛美歌が流れ、そして次に悲しくてやりきれないが流れます。
子供時代のすずさんののんびりした話が始まるかと思いきや、その後の波乱の人生を暗示させるような曲が流れて、2回目観覧以降はこのOPで泣きそうになってしまいました。

よくこの映画の紹介で、戦時中を前向きに生きた、みたいな紹介されてますけどそういう感じとも違うかなと思います。
前向きに頑張るけど、落ち込むこともあったり、泣いたり怒ったりもして、後ろ向きになることもあるし。「生きて生きて生き抜いた」そんな話だと思います。

エンディングも良いです。
スタッフロールも最後の最後まで、ぎゅっと詰め込んである映画なので、最後まで見ることをお勧めします。
特に最後は下側を凝視した方がよいかな。