打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

綺麗な絵だけの、時間戻しタイプの、恋愛映画。っていうのが見る前のイメージ。シャフトとイヌカレーが関わっていること知って見に行くことにします。

よかったです。感動したとかじゃなくて、綺麗なもの見たなぁという感覚です。
ストーリーはCM通りで、夏休みのある一日を繰り返すSF。

主人公の女の子が、親の事情で夏休みの間に町を出ていかなくてはならない。
出て行きたくないけどそれは難しい、だからせめて片想いしていた男の子と一日一緒に居たい。という、ストーリーとしてはこれだけです。
あの時こうしていれば…と典道は後悔して何度か時を戻すのですが、その度に世界がちょっとずつ変わっていく。何度も時間を戻して解決策を探るのはひぐらし〜のようでもありました。

キャラクターの映像美をアピールするかのようなカットが何度もあるんですが、それはそういうものだと割り切ると後は結構見やすいです。
音楽もギリギリ抑え目でよかった。
映像がとても綺麗なのに、男子達の会話がTHE男の子っていう感じの、どーでもいい話だったり下ネタだったりとそのギャップがよかったです。
男子達の言動が、単なる綺麗なだけのキャラではないので世界観のリアリティが出ていた気がします。
エンディングの打上花火が、メロディも歌詞もこの映画にぴったりで良いですね。

ラスト、これはどういうことなのかと考えると興味深いです。
彼女を追いかけていった?それとも元の世界には戻れなかったのか。