いつか読もうと思っていてようやく買いました。「双亡亭壊すべし」。面白いです。
元ネタの一つになっているのが、実在した「二笑亭」という建物とその家主である渡辺金蔵
こちらの方もかなり興味をそそられます。狂人が作った、とされていますが、確かに人とは違った感性を持っていたかもしれないですが、家族で住みやすい家というよりは自分だけの空間であり一種の芸術品みたいなものが二笑亭だったのではないかとも思います。

漫画の方に戻って。藤田さんという漫画家は絵柄が本当に変わらない方だなぁという印象です。
大抵の漫画家さんが、スタイリッシュに絵柄が変わっていったり、余計な線が消えていってデフォルトに近づいたりするのに。
今時の漫画と違って、とにかくアナログ感。そして勢い。
これは「イラスト」ではない。漫画なんです。それがとても伝わってくる。勢い、動き、それが圧巻です。
いくつか好きなページはあるんですが、ストーリー込みでどんどん引き込まれていきます。