鎌倉殿の13人、M-1グランプリ2022

鎌倉殿の13人。完結。

こんな終わり方があるとは。予想はしていましたよ、義時がろくな死に方はしないだろうと。でもこんな美しくも残酷な描き方をするとは驚きで。

政子のすすり泣く声で暗転したのも潔くてよかったです。

普通なら義時の死後をダイジェストで描いて明るく終わることだってできたのに。

それをせずに義時が存命のうちに泰時が御成敗式目の下書きを考えているシーンを入れることで、これからの世は泰時や時房や朝時が作っていくのだということを伝えていてそこが上手いなと思いました。

 

そしてタイトルの回収。

大河ドラマでタイトルの謎回収をしたのってなかなか無いんじゃないか?

13人が合議制の13ではなく、頼朝の死後に義時の政治の関係で殺されたり自死してしまった主な人たちだったなんて。

そしてその13人に頼家が含まれていることに政子が疑問を呈する場面はサスペンスを見ているようでした。

「ダメよ、嘘つきは、自分のついた嘘を覚えていないと」は大河史上最高の名セリフの一つだと思いました。

 

 

このあとでM-1を見に行って、今朝全部見たんですが今回はレベルが高かったですね。

自分の中での優勝はヨネダ2000、ロングコートダディさや香。2位がウエストランド男性ブランコです。

よく決勝3組で審査員が悩む姿がありましたが今年は特に僅差だったんだろうと思います。

ウエストランドは15年やってるだけあってただの悪口じゃなくて心の叫びもあるしネタとして言葉選びもきちんとしているし、何より覚悟がある感じがいいんですよね。

さや香は5年前にみた時と見違えていて同じ人だと思わなかったです。すごく個性が出ているし、自分としては好きなタイプの漫才。普通の喋りが漫才になっている感じ。ブラマヨを彷彿とさせました。

47歳で子供つくるのエロい説は、茂さんのこと思い出しました。確かに49歳でセックスして子作りする性欲があるって…と思うとじわじわきますね。

 

ヨネダ2000は志らくさんが言ってたように女だからといって容姿とか男性モテないネタとかそういうのが無くて。阿佐ヶ谷姉妹なんかがそうですけど。

女でも男でもできる餅つきというネタ。

こちらも全ての言葉選び、動作がとても面白かったです。

 

ロングコートダディは去年よりも面白かったです。走りながらの漫才、絶対息切れるだろうに噛まなかったのもすごい。

 

男性ブランコはコントも漫才も面白い。あれは音符が見えない方が面白いから漫才向きなんだろうな。平井さんのあわあわぶりと、浦井さんの死にっぷりが最高でした。2回目の、ぶたれるときの浦井さんの頭の震え方が細かい演技でよかったです。