今まで読んだ漫画を振り返ってみる

第6回 なるたる(作:鬼頭莫宏

月刊アフタヌーン」にて1998年〜2003年まで連載。

なるたる=骸なる星 珠たる子(むくろなるほし たまたるこ)、という意味。

ニコ動で、のり夫の虐殺シーンがあるのを見て、それに興味を持ってAmazonで購入した漫画(そんなんばっかだな、自分)。

人間の暗さを描くのは、冨樫もまあ暗いけど、それとは別次元の歪んだそれを「なるたる」や「ぼくらの」からは感じます。

この漫画はどうやら「メルヘン」「童話」らしいのですが、いやいやこんな怖いのメルヘン?
グリム童話を思えば、まあ「童話」って当てはまるのかもしれないけど?

救いがあるんだか無いんだか分からないラスト。
シイナ達は無理でも、その子供たちが明るい未来を作ってくれたら、とわずかな希望は持ちたい。

のり夫の話は、惨過ぎて、ある意味で作者は凄いです。