「BREACH」

思っていたよりよかったです。頑張ってる!って思いました。よく再現したなぁって。
オープニングはどう始まるのかと思ったら、そこか!というところ。
ホラーとして始まるので、無理のない始まり方。

個人的には洋画と邦画のCGの出来って遜色無くなってるように思います。
洋画で怪獣みたいなものが出てくる時って、質感や動きが似てるんですよね。ディズニー的な動きっていうか、ボディランゲージが豊かというか。動物なのに若干擬人化に近い。

ただ邦画で怪物のCGを出すときって、ベムにしろ銀魂にしろ今回のBREACHにしろ、触手系ばかりなのは個性がなくて面白くはないです。
触手だと見栄えがいいんだろうか。ただ真昼間の街中でのバトルシーンは格好よかったです。
暗闇で色々誤魔化そうとしないところが。
虚の実写はクオリティ高かったです。

あとマンガが実写化するときに、自分の中で一番大事なのはキャラの性格が変わっていないことと、お話として筋が通っているかということ。
今回のBREACHは、夏梨・遊子の見た目似せる気ゼロなところと幼すぎる設定であったことと・織姫が「どこのギャル?」という感じで全く可愛くない、ということ以外はヨカッタです。
雨竜の厨二病的感とかいいし、主人公の一護の一貫した「護られる立場ではなく、誰かを護る立場になろうともがいている」「母親の死を乗り越える」というテーマがしっかりしていたし、白哉はちょっとセリフの棒読みがすごかったし性格が変でしたけどシスコン強めなところは良かったです。
恋次は見た目もよかったし、刀捌き、身のこなしの軽さがとてもよかったです。大衆演劇の早乙女さんだから、ってこともあるんでしょうか。
ルキアは声が可愛くて高いけど、殺陣や一護への蹴りの部分とか良い意味で「女の子」感が無くてよかったです。
白哉に一護は勝つことは不可能だから、この話はどう決着つけるのかと思ったらルキアは罪を償うために戻る、という原作通りの終わり方でした。
原作知ってたらそれでもいいけど「罪を償う=死刑」なので、あの明るい終わり方ではなくて、記憶を取り戻した一護が浦助商店に駆け込むみたいな終わり方がよかったんじゃないかなと思いました。続編臭わせが過ぎるけども。


あと気になったのは「笑い」が少なかったこと。BREACHってシリアスな部分だけじゃなくて笑いの部分も好きなんですけど、ギャグシーンの描き方が下手っていうか、綺麗なシリアスを描きたいのかな?と思うことがありました。