映画感想(蜜蜂と遠雷、シャイニング)

蜜蜂と遠雷

良かったです。原作は未読です。

心身が綺麗に洗い流されていくような映画でした。

 

ピアノの話なので全体的に音楽に溢れているんですけど、音のない場面でも音を感じる映画でした。

 

明石がちょっと報われたのが嬉しかったな。

 

松岡茉優さんは好きな女優さんの一人ですが、こんな表情もあるのかとびっくり。良かったです。

新人の子はバラエティで見たことありましたが、初めてとは思えないくらい演技が自然でよかったです。

というか全員が良かった。調律師さんの見守る眼差しとか。斉藤由貴さんの気だるげなタバコの吸い方とか。

 

音楽も、画も全部よかったです。

 

 

「シャイニング」

映画館で見たら怖いだろうけどDVDで観たのでそこまででもなかった。音楽がまず怖いから「これから怖いことやりますよ」と予告灯を出してくれるので見やすいです。

2001年宇宙の旅時計じかけのオレンジを見た後なのでものすごく分かりやすいホラー話でした。

 

夫が徐々に疲弊していく様子。

ダニーは何かを感じているけど状況は変わらない、その無力さ。

何か起きそうで・・・起きないんかい!っていうのが多々あってそこが面白かったです。

 

舞踏会のシーンが一番好き。こういうホラー好きだな。

あとエレベーターの隙間から赤い液体がぶわっと出てくるシーン。あれは怖いけれども美しかった。

 

ダニーがとにかく可愛くて、これが初演技だとは思えないくらいでした。

奥さん役が後半とにかく怖い(顔が)んですが、メイキングでは綺麗な女優さんだったんで、やっぱり演技ってすごいと思いました。

 

出てくる雪が塩やポリエステルというのはびっくりしました。

 

借りてきたDVDにはメイキングもあったので観ましたが、おどろおどろしい雰囲気とは真逆で役者陣は結構リラックスしていたり、緊迫したシーンも終わればすぐに切り替えていたし、プロだなぁと思いました。

とはいえ100回を超えるテイクが当たり前だったようなので、実際はもっともっと大変な現場だったと思います。