戦争は女の顔をしていない

1984年に出版された「戦争は女の顔をしていない」(アレクシエーヴィチ著)
ということをさっき知りました。という本が来年の1月27日に、日本人が漫画化してそれが発売されます。

 

第二次世界大戦時にソ連が100万人以上の女性を戦争に従軍させ、中には実際に戦闘機に乗ったり、狙撃部隊に入るなどして戦争に身を投じたという、初めて知ることで驚きました。

この本は、そんな女性たちの生き残りの中の約500名に筆者がインタビューしたもの。

 

女性ならではの悩み、男性兵士からからかわれる、生理中でも行進しなければいけないからズボンが血にそまり地面に血がぼたぼた落ちる。生理用品なんてものは当時は開発されていなかったし、余分な下着もなかった時代。

相手軍も、戦っている相手が女性であることを知って驚いたというエピソードがありますが、そりゃ驚くよね。

看護師として参加しているならまだ理解できても、自分を撃ち落とした相手が女の子だなんて。

 

というのも、男性の兵士が不足しており、女性も軍に入ることが多かったようです。無理やり入らされたというよりは、流れで看護師や洗濯隊として入ったり、自ら志願して軍に入ったり子連れで戦場に行った女性もいたそうです。

日本も軍国主義の教育がされていたとはいえ女性が志願する傾向はなかったから、これは国によって意識がかなり違うんだなと思いました。看護師として駆り出されても、狙撃や飛行機に乗った人って聞いたことがない。

陸続きで、すぐ横に他国がある状況で、古くから周囲の国と戦争してきた地域ならではなのかもしれない(日本は元寇と、秀吉のときの出兵以外は、明治時代になるまで内戦ばかりだった)。

 

ソ連軍というと、イメージ的には恐ろしくて、国が広いから人も豊富だと思っていましたが、実際はそんな女の子たちまでが戦場に行かなければならないほど人手不足だったし物も足りてないなかったんだなって驚きました。