OTという仕事。
やりがいはあります。
その分責任が大きい。
押しつぶされそうになる。
自分の治療法が間違っていたら、うまくいかなかったら。
手が動かない。
生活できない。
復職できない。
車の運転ができない。
医師と看護師は健康を維持するための関わりはするけど、生活を改善させていくのはリハビリの仕事。
もちろん、OTだけじゃなくてPTに運動機能への介入をしてもらって、STに言語や嚥下機能の介入してもらったり、ソーシャルワーカーには福祉制度のことや外部とのやりとりに動いてもらうんですが。
例えば、介護保険の介護度の見直しであったり、どういう手順を踏んで退院まで持っていくのかとか、各職種の役割分担とか、在宅でのサービス調整とか、そういうのはOTがマネージメントをする。たまにPTが考えることもあるけど、基本はOTがやる。
今となっちゃ何とか頑張れるようになったけど、1~2年目でこれをやらなきゃならなかったときは、正直「一番下っ端の自分が何でこれやるの?」と愚痴ってました。
オムツやベッドマットの種類を考えたり、チームカンファレンスするために各職種にアポイント取って集まってもらったり、家族とのやりとりしたり。
やりがいはあるけど、患者さんの人生背負ってるし、チームで自分が一番TOPの場合は自分の意見が全部通ってしまうのでそれはそれでやりずらい。
ドクターですら「それでいいですよ」って言ってくれるので、本当にこれで大丈夫なのか?と不安になる。同僚や先輩にも相談するけど、最後に判を押すのは自分だから。
OTってこういう職業だったんだなって、就職して初めて知る世界でした。