ドラマ感想

大河ドラマ麒麟がくる」が遂に最終回を迎えました。

1回目見たときは、山崎の戦いがすっとばされてたしナレーションで片付けられちゃったし、最後までオリジナルキャラが出張っていて、うわーって萎えてしまったんですが。一夜明けてちゃんと最初から観て、たまと光秀との命についての会話がぐっときたし、光秀が少しずつ意思を固めていくのがぐぐっと伝わってきたり。

信長からの「一緒に茶を飲もう」とか、もうそれプロポーズですよね?って思ったり(公式ツイッターでも言われてた)。

本能寺の変については、私はずっと怨恨説だと思ってましたが、1年ずっと大河ドラマを観ていて武将たちの思いを考えながら見ていくと、今回の「世のために信長を討つ。しかしそれは自分自身を討つ思いでもある」っていう説がしっくりきました。本能寺の変を迎える近日に光秀が部下に出した手紙には信長への恨みを感じさせるものは無かったようだし。

だから、単純に憎しみ恨みとかじゃないんだろうなと。勿論、許せない部分もあっただろうけど、敬ってた部分もあっただろうし。あくまでこれはドラマの話ですが、あそこまで光秀が信長に色々言っても何も処分されてないからね(殴られてはいるけど)。

 

信長と光秀の愛情と友情の物語の末の本能寺の変、という新たな流れ。こんな切ない本能寺の変は初めてでした。

 

「是非もなし」という言葉は、大軍に囲まれてはこれ上じたばたしても仕方がないという悟った言葉だと思ってましたが、今回の「麒麟がくる」では「十兵衛ならば仕方がない」という解釈になっていて、自分としてはこれ以上なくしっくりきました。

 

染谷さんの普段の声がどうだったのかわからなくなるくらい信長として憑依した演技で、やっぱり役者さんってすごいと思いました。

 

本能寺の変では敦盛を舞うのが定番になってましたが今回はそれが無かったのがよかったです。個人的に、そんな余裕があるなら逃げたらいいのにって思うし、部下が必死に戦ってるし、いつ敵が来るかわからないのに切腹の機会を失う危険を侵してまで敦盛を舞う?って疑問だったんで、今回の結末は良かったです。

 

新型コロナの影響で話数も減ってしまったし、それが影響してかどうか解からないですが描かれなかった史実も多かったので、番外編やってほしいなと思います。

まああとこれは完全に妄想話になるけど、あの世で信長と光秀が団欒してくれてたらいいなーとか。あのときは言葉足らずだったねとかさ、そんなことを妄想してしまうほど、今回は麒麟がくるに嵌まりましたし、長谷川さん演じる明智十兵衛と染谷さん演じる織田信長が大好きでした。佐々木さん演じる秀吉、風間さん演じる徳川も良かった。それぞれの番外編を見たいです。