映画「”それ”がいる森」観ました。ネタバレ感想です。
ネットで見かけたときにものすごく不評で、邦画はそういうことあるよなぁって思ったけど叩かれ具合がハンパなかった中でおまけの夜さんだけ別視点で感想を言っていて、気になって観てきました。
そこまで叩くほどか?っていうのが感想です。
これは大怪獣のあとしまつでもそうだったんですけど、単にお客さんが「自分が思っていたのと違った」っていうのが怒りに変わってるだけの気がします。
タイトル通り「”それ”がいる森」の話でタイトルに何の嘘もありません。
そして、別に妖怪とも幽霊とも言っていない。
というか幽霊は人がいるところに居ると思うので、森の時点で多分幽霊関係ではない別のものなんだろうなと思うのですが。
ざっくり言うとこの映画は宇宙人VS人間の話です。
舞台は福島。
スタッフロールで分かったんですが、福島でUFOの目撃情報が昔からあるんですね。そういう施設もあって。
宇宙人の捕食シーンは結構好きでした。
CGは変と言えば変だし、歩き方も変なんですが、宇宙人が人間と同じ歩き方をすることがおかしいと思えばあれもアリだなって思いました。
映像は綺麗だしカメラワークもいいんです。おまけの夜の言っていたように、ベテランが撮ってる感じ。無駄が無いし、奇をてらった撮り方でもないから見やすい。
役者さんの演技も、モブまで隅までしっかりしていて良いです。
邦画ってエキストラやその他大勢の演技が下手なことがあるんですが、この映画は良かったです。
地方の町長やメディアの雰囲気とかすごくリアルだし。
もちろんツッコミどころは沢山あります。
東京から福島まで来た息子の乗ってきたタクシー代を金額も聞かずにカードで支払う。いやいや結構な額だと思うけど躊躇なく払うのがすごいよ。大企業の社員だったから貯蓄はあるんでしょうけど。
あと帰宅時に鍵をしない。
冬の福島なのに窓開けっ放し。
女の子の部屋、夜なのにカーテンを開けている。
宇宙人の弱点が、宇宙人が解析しきれていない果物の病気っていうのは良いところ突いてるなあとは思いました。
一番よくなかったのはラストシーンです。あの宇宙船の飛び方はコントだった。それ以外はまあまあかなぁ。
会社ほっぽり出してええんかいと思いましたが、奥さんの仕事はデスクワークが主だから会社にいなくても仕事出来るだろうし、車か新幹線で福島~東京行き来できるし(これが北海道、四国、沖縄だったら現実味が薄いけど)。
何か、こう邦画なら叩いていいっていう雰囲気が嫌いです。