ドラマ「だが情熱はある」

日曜深夜のドラマ「だが情熱はある」全12回が終了しました。

オードリーの若林さんと南海キャンディーズの山里さんとの話。

河野Pのインタビューを見ていると、どうやら最終回はちょっとパラレルというか夢オチ的な感じで考えていたらしく、多分たりないふたり解散ライブまでの現実を描く予定だったと思われます。

ただ、視聴者の反応を観ていたら「それは求められてない」と思ったらしく路線変更したとのこと。

 

個人的にはそれで良かったと思います。役者さんたちがあまりにも良い演技でしたし、漫才の完成度も高かった。これだけリアリティがあるなら、それを追求した方がいいと思いました。

ただ最終回。まさかあそこまでリアリティあるドラマになるとは思いませんでした。

まさかまさかの「だが情熱はある」を放送する世界線まで描いたんです。ドラマが現実に追いついて、役者さんが自分自身を演じるという異次元のドラマに。メタというか究極のメタっていうか。良い意味で狂気的な演出。

これはみんなの演技が上手くなきゃ成り立たない。

若林さんが差し入れしたシーンで驚いているのを自分で演技しているのとかもうわけがわからない。いい意味で。

ドラマの中で「だが情熱はあるでさぁ…」ってドラマの話をするのとか、もうこのドラマでなきゃ出来ないことだと思います。

 

そういう意味ではシン・エヴァンゲリオンでも最後のシーンではテレビアニメ旧劇のシーンをちょっと写しだりとか、駅から出るシーンでは現実の映像を使うなど、虚構と現実の融合を演出していたのでそれに少し近いかな。漫画やアニメではメタ演出は時々みられるものですが、ドラマや映画では見たことないので面白かったです。