高次脳の難しいところ

「首」の衝撃冷めぬ中、本日は仕事。

高次脳機能障害がある患者さんで、日常生活はまあまあ送れているんですが仕事復帰や運転再開はちょっと厳しいところがあって、でも本人に自覚はなくて、今日はようやくその事の重大さが分かってきたみたいで。多分今までは何とかなるって思ってたんじゃないかな。かといって高次脳機能の改善のために訓練を頑張りたいかというとそういう気持ちも見えないので、それは仕方ないよと思ってしまいました。他にも高次脳機能障害の患者さんはたくさんいるし、本人は「あの人は合格したのに」とその方と比べてましたけど、その方は自主的に訓練しているし宿題も自分から依頼してくるような人で、それと比べて毎日ゴロゴロ寝て過ごしてきた人との差はそりゃ出てくるよなぁって思いました。同室者の方からも自主訓練頑張るように言われてましたが、めんどくさいと言って運動すらしなかった。有酸素運動も高次脳にはいいんですけどね。

まあ、ものすごい重症という人ではないので、まずは日常生活をちゃんと送れてから、仕事や車に再挑戦してほしいと思います。意外とね、ただ日常を過ごすとかコンビニへ買い物に行くとか、自宅で自主的に動くって意外と疲れるんですよ。病院は周りが何でもやってくれるし気を遣ってくれるし、症状のことを分かってくれるひとたちが周りにいるので、患者さんが思っているよりも護られた環境で過ごしているんです。

もちろん、病院の「リハビリ重要!」という堅い雰囲気から解放されて、自宅の方が生き生きと過ごせる人もいます。