映画「Diner」を観に行きました。
良かったです。特に途中までは。
蜷川実花さんならでは華美さ、鮮やかな色彩。そして音楽(クラシックかな)もよかったです。
でも映画って根本はストーリーとキャラ設定が大事だと思っているんで、もしかしたら原作通りなのかもしれないけど、藤原竜也さん演じるキャラが「俺はここの王だ」「砂糖の一粒までも俺に従う」と言う割には、カナコに言い負かされるし、前半は客をちゃんとあしらうけど、ラストの方では幹部達の争いに巻き込まれて負けそうになってたし、キャラがブレていた印象がありました。
人殺しばかりが来る食堂(ダイナー)という触れ込みでしたが、食と人の関係が描かれていたのはスキンのスフレだけ。シェフが作る料理の凄さとか、何でこの食堂に客が来るのか、そこが全然伝わって来ない。
せめてもう一人くらい、食と人との関係や思い出などの話があったら良かったなぁって思いました。
厳重なドアも、ラストでは組織に簡単に壊されていたのにも萎えました。え、それ壊せるんだ、って。
色々言いましたけど、前半はよかったんです。
スキンのスフレの話がとても良くて、あそこで終わっておけばよかったんじゃないかと思うくらい。
ラスボスの真矢みきさんが、どうにも浮いてるように見えてしまって。全然強そうに見えない。
土屋アンナさんの方をラスボスにすればよかったのではと思います。
オープニングから中盤までは良かった。
演劇の演出がとても素敵でした。