映画感想

2001年宇宙の旅

時計じかけのオレンジを観て以来スタンリー・キューブリック監督が気になって、DVDを借りて来ました。

この映画もタイトルは有名で、BGMも有名ですが内容を全く知らなかったので事前にネタバレを観ましたが、それでも最初はわかりませんでした。

 

というか、画面真っ暗で何も起きないことが多かったり、ひたすら宇宙船が飛んでるだけのシーンとか、自分は映画を観るときに常々テンポ感が大事だと思ってるけどもそんなもの意味がないとばかりに、思わず眠くなってしまうシーンが多くて。

 

3回挑戦して、その間にも解説動画を観たりして、ようやく全体像が掴めました。

 

1回分かると癖になります。そして、あの間延びしたようなシーンですら必要と思えてきます。

あまりにも説明がない。

BGMもセリフも無いシーンの多さ。

そこカットしてもいいんじゃない、と思いつつも、今振り返れば一つも余計なシーンが無い。この「時間」がこの映画を作っていると思えるほど。

 

技術的なことはわかりませんが、それでも50年前にこの映画が作られたことにびっくりです。

宇宙船のビジュアル、中の生活シーンなんて今の映画の方がダサく見えるくらいです。

当時はCGが無かったからセル画、つまり手描きのシーンもあると知ってびっくりしました。

監督がカメラマンということもあって、時計じかけ~の時もそうでしたが構図・画がとても綺麗。

シンメトリーは不安感もありますが、人の佇まい、物の配置、どれも美しいです。

 

お話としては、ハルの気持ちを分かってから映画を見ると切ないと思います。

気持ちのすれ違いですね。