間接的影響とか職場のこととか

在宅支援をするうえで、今までは、特に外出系&様々な人が集まる系のサービスであるデイケアショートステイ、外来リハビリなど、患者さんの住む地域にある介護サービス・医療サービスを使えていたのが、今は「使えなくなるかもしれない」を念頭において在宅プランを作らないといけなくなりました。

なんとかぎりぎりで自宅に帰れるかもしれないけど、このご時世では急変時に病院が受け入れられないかもしれないから今のうちに療養病院に移っておこうとか。

 

もちろん、患者さんを連れての自宅訪問訓練が出来ない状態だし、業者さんやケアマネを話し合いながら改修・レンタルプランも話せず。

これが最も困っていること。

 

どれだけ自宅の間取りを再現しても、患者さんのモチベーションっていうのかな。

患者さんの「気持ち」が違う。「家に帰れば歩ける」と豪語する方の意見はたまに合っていることもあって、本当に歩ける人もいるし、院内ほど歩く距離も長く無いので、頑張って歩こうとする人もいる。

 

早く終息してほしいなーって想う気持ちと、現実的に考えたら、治験も十分に進んでいないのに治療薬が確定できるわけもなく。長期戦だなぁって感じです。

 

この騒動で仕事を失う人もいれば、自分は仕事は変わらずでお金は普通にもらえて(ボーナスは多分ないと思う)、外出自粛だし配送業者さんに負担もかけたくないから特に買い物もしないので金だけが溜まっていく。リハ職は馬車馬のように働かされ看護師の仕事の一部もやらされるという。

せめて自分の仕事は自分でやってほしいですよ、看護師さん。そりゃ多少のことは手伝いますよ。総合病院じゃなくてリハの病院だから、チーム制だから専門業務は多少かぶるから。

医療従事者に感謝をーっていうキャンペーン。ちゃんと仕事している人たちに対しては「感謝」って思うけど、こちらが看護師さんに伝えたことを守らず患者さんがリスクを冒してしまったり(そしてそれをリハの所為にされる)、標準予防策を未だに怠っている人には、正直同情は湧かないです。

 

あと職場に対して思うのは、職員への感謝の言葉じゃなくて給料上げてやりなさいよってこと。

本当に我ながら不思議に思うのが、この薄給でよくみんな働くよね、って。

上司から特に褒められるわけでもなく、お金が貰えるわけでもなく。

患者さんの健康のために、不穏になる患者さんをなだめながら摘便して手が便まみれなる看護師さん(勿論手袋してるけど)、多忙な業務に更に仕事を付け足されながらも頑張る介護士さん。一人で十数人受け持たないといけない社会福祉士

 

そして何十人も受け持つ医師。

 

自分なんて担当患者は8人が限界なのに、医師なんて何十人も受け持っていて「すみません先生、〇〇号室の〇〇さんのことで・・・」「ああ大腿骨骨幹部骨折のね」ってすぐに分かってくれる医師、ほんと凄い。

 

それぞれが、見返りなんてほぼ無くて、日々のちょっとした達成感、義務感、生活のための仕事という割り切り、誇り。

 

そういう色んなもので仕事している感じ。

辞める理由もあるけど辞めない理由もある。

 

なんだろうな。性分だから、って思うことがあります。

一日どれだけ働いたって給料には一ミリも関係しないので、どれだけ手抜きをしてもいい職業です(これは先輩の言葉)。

自然回復する部分があるから。

それでもみんな勉強する。業務外で、タイムカード切っても仕事する。業務外なのに病棟から電話したら病棟へ行って対応する。

 

私なんて「もうこの時間を以て患者さんには関わらない。ここからは書類業務の時間!」って心に決めていたのに結局、ラウンド時にたまたま目に入った患者さんの対応して残業決定。それは一銭にもならない仕事です。ただ自分が対応することで、他の看護師や介護士が別の仕事ができる、っていうだけ。

 

改めて思うのが。医療というものがきちんと受けられるって、ラッキーなことだと思いますよ。

高い学費払って勉強して、苦行である実習を乗り越えて、資格とって、命のリスクだらけの現場で働いて。金は欲しいが金のために仕事しているわけでもない。楽に稼げる仕事はもっとあると思う。

何でこの仕事選んだのか、結局自分の自己満足かな。今はその答えにしておきます。