鬼滅の刃に今更ハマる

鬼滅の刃を今更読んでいます。

トキカケのアテンドトークが当初はFODプレミアムでないと観れなかったのですが、最近はプレミアムでなくとも観れるので登録をやめようかと思っていたところで、漫画をお得に読めることを知ったので(毎月ポイントが付くので、実質無料で2巻くらい買える)、それとアニメも観れることを知り、加入を続行。

柱合会議辺りと、遊郭編1話まで観たところで、このアニメ好きだな~っていうのとアニメから漫画に行くとイメージがかなり変わってしまうので、この時点で原作を買って読むことにしました。電子書籍はあまり使わないんだけど、自宅の本棚がいよいよ溢れてきているので(多分数千冊ある)。

電子書籍は便利ですが細かい文字は読みにくい。でも場所を取らないのはよいです。

 

鬼滅の刃、これ良い作品ですね。なんかこう、ちょうど良いところついてきたなぁ~っていう漫画。

無残はどうしようもなくゲスで悪でそして強い。強いから、主人公たちは倒すというよりも太陽に当てて滅するという方法を取るのが、すごくリアル。修行して強くなって倒すよりもこっちの方が「敵」を描く分でいいなと思います。

るろ剣で言うと志々雄の死に様がそうですね。あれは結局倒せなくて、本人が人体発火して自滅してしまった。でも彼は悠々と地獄で国取りをしようとする。

 

主人公たちの過去の描き方も、しっかり描くものもあればさらっと回想で描くものもあってお涙頂戴が少ないのがいい。これはワンピースと真逆。あっちは最初の頃はよかったけど回を重ねるごとに、どれだけ悲惨な過去を描けるかという方に重きが置かれてしまった気がします。

 

びっくりしたのが最終決戦の回への入り方。え?ここで?という唐突さ。

確かに、妹が太陽を克服した時点で鬼を世に放つ意味がほぼほぼ無いので、無残側が最終決戦に入るのは分かるんですが。多分、ジャンプ作品だったらあと5巻分くらいは色々引っ張れたと思うのに(伊之助の活躍も最終決戦まではそこまで無かったのでその見せ場とか、柱それぞれの見せ場とか)なんとも贅沢な話の作り方。

行間がある分、二次創作的には色々考えられることが沢山あっていいなと思います。

 

 

主人公が、伝説の剣士の血を引いてそうで、そうではなくて、でも全く無関係ではないっていう絶妙なチート感。この「全く無関係ではないんだけども」っていう設定。これ考えられたの天才だなって思います。

それなりに選ばれた存在ではあるけど、炭治郎が柱と互角に近いくらい強くなったのはご先祖たちの縁のおかげもあるけどちゃんと自分の努力のおかげだったんですよ、というのが良い設定だと思います。

 

 

おじさん、お爺さんの描き方が上手い。

そこはかとなく高橋留美子さんの画風に似ているんですが、女性作家さんなのにいろんな体型の老若男女、異形のものを描けているのが素敵だと思いました。