「トップガン・マーヴェリック」

映画「トップガン・マーヴェリック」を観てきました。

前作は1986年公開。

その後、続編があったのかと思ってたら今の今まで無かったんですね。

前作は観ていないしストーリーも知らない。トムクルーズが出ていること・戦闘機が出てくること・劇伴の曲が有名、っていうことしか知らなくても十分楽しめました。

 

持論ですが。

続編ものだと「前作を履修したほうがいい」という意見を目にすることがありますが、完全な続編でなければ(例えばるろ剣の志々雄編の実写とか、21世紀少年の実写とか、新劇場版エヴァとか←エヴァの場合はテレビアニメを見ないでいきなり新劇場版でいいと思う)見なくてもいいと思っています。

というのも第一作を超えるものってなかなかないから、パート2を見るときにパート1は見なくてもいいと思っています。

多少考える力と、映画に力があれば伝わります。

ウルトラマンにしても、ウルトラQのタイトルとOP音楽しかしらないしセブンとかゾフィとか名前しか知らない自分でもシンウルトラマンは楽しめたんで。

 

ということでトップガン

最初は見る気はゼロでした。こういう洋画は趣味ではないので。ただ、面白いという噂をすごく耳にして、食わず嫌いもアレだしたまにはこういうの観てみるか、そういえばトップガン第一作ってどんなストーリーなんだっけ?空軍学校の話?だったら盛り上がりはどこに作ってあるんだろう?(誰かと戦うわけじゃないだろうか)と思いながら、映画を見に行きました(思ってるだけで調べなかった)。

 

結果。

迫力がすごかったです。なんだろう、惜しみなくやるって感じが。

空母から戦闘機が発艦・着陸するシーン。それだけで面白かったです。パイロットと空母スタッフ達の連携。仕草が綺麗でね。

あの有名な曲も流れて「あ、これ知ってる!」とテンション上がるし、風圧すごいし。

自分が行った映画館はノーマルで何の機構もついていなんですがそれでもすごかった。風送る機械つけた?っていうくらい。音圧で空気が揺れて空気砲が観客席に来るんです。これは初めての体験でした。

 

ストーリーは、もう超超王道です。

強いて違う点は死亡フラグ立ってても敵以外は誰も死ななかったこと。そこが新鮮でした。

だからお涙頂戴がない。

ストーリーはシンプルだし、きっとミッションはクリアするんだろうって分かっていても面白いのは映像がリアルだったからだと思います。

後で、マジで役者さんたちが海軍の訓練受けて戦闘機を操縦して、戦闘機内の撮影は自分たちでやっていたと知って驚きました。そして納得しました。

 

映画は作り物です。

だから演出に嘘があったっていいんです。雪だと思っていたのが塩だったとか。

背景が全部CGだったとか。

 

演技に熱があって愛情があって作品が良ければ。

でもこの映画はストーリーがシンプル、悪く言えば中身に目新しいものはない。仲間との友情、自分に都合のいい女、なんだかんだ認めてくれる職場や上司。そんなバブル時代みたいな雰囲気があるのに、どこか骨太に見えるのは、本物の戦闘機・本物の操縦・本物の空母で映画を作っているからなのではと思いました。

 

怪獣映画と似ているのかも。

ゴジラウルトラマンを描くことが重要なように、トップガンは飛行シーンが命。もちろん人間模様のドラマもよかったです。ミッションに向かう仲間たちの中に恋愛模様がなかったのが一番よかったです。