「大河への道」

>shinruさん

スターを沢山つけてくださってありがとうございます。

 

映画「大河への道」(原作は小説)を観てきました。

面白かったですし、知らないことが沢山ありました。

伊能忠敬が日本の地図を作った。

ということが事実なのか。ちょっと事実でちょっと違う。

子午線1度を求めた後も何で地図作りをやめなかったのか。

そういえば・・・ってところにフォーカスを当てていたのが面白かったです。

伊能忠敬は出てこないんですが、伊能隊の人たちや妻の会話からその人物像が伺い知れて、決して良い人じゃなかったけど憎みきれない人だったんだなっていうのが伝わってきました。

 

中井貴一さん企画とのことで、現代劇と時代劇が入り混じって、その混ざり方がちょうどよかったです。

こういうのはよくあるんですが、現代劇と時代劇の切り替わりがうまくないっていうか服装とか気になってしまうのがあるんですが、今回は現代劇の方が市役所の方たちなのでほぼほぼスーツか作業着なので、多分それで見やすかったのかもしれません。

 

悪かったのは2点。

北川景子さんの演技が下手でした。これはびっくり。現代劇の方は全然気にならないんですが時代劇の方が、彼女だけ現代からタイムスリップしてきたような。喋り方もわざとらしくて、あれ?って感じでした。

もうひとつは主題歌。この映画に合わない。BGMだけでよかったです。もしくは劇伴があってから最後に主題歌でもよかったのでは。

 

伊能隊が完成させた地図が、江戸城の大広間に披露されたシーンは圧巻でした。

今では縮小コピーが普通にできてしまうから手のひらサイズで日本地図を見ることができてしまいますが、当時はそれができないわけなので。

あのシーンだけでもこの映画は見る価値あるなぁって思いました。

 

中井貴一さんと松山ケンイチさんのタッグがとてもよかったです。松山さんはキャラ的に、現代も時代劇も喋り方も仕草もほぼ変わらないんですけどそれがかえって良かった。

重厚感ある中井さんの傍に、自由でさらっとおちゃらけも入ってる松山さんのテイストがあることで中井さんの重さが和らいでバランスがよかったです。

 

それにしても3年も伊能の死を伏せられただなんて、すごいことしてるわ、そっちのほうが大河ドラマになれるって思いました。