何とか防げた?

新型コロナの院内感染について。

あくまで体感ですが、インフルエンザと同じくらいの広まり方ではあるんですが、インフルのときよりも厳重な隔離をしたのにどんどん広がったのは「これやべーな」でした。

感染者も濃厚接触者も全員隔離して、お風呂は清拭に切り替え(しかも使い捨てできるタオルで)て食事も使い捨ての食器で運び、トイレはポータブルトイレ(尿便はパットに吸わせる方式にして排泄物はその場で袋の中で密封する)、室内を出入りする人は限定。入るときはガウン・手袋・マスク・ゴーグル・更にフェイスカバー付きマスクという装備。

これだけやっても感染が広まりました。

どう考えても無症状の職員が院内に持ち込んで、そこから広がってるんですが、そのスピードと威力の大きさを今回目の当たりにして「聞いてはいたがここまでとは」というのが素直な感想でした。

 

ただ、これは前の日記にも書きましたが、陽性者の症状がとても軽く、一人で寂しいという心的不安を和らげる方が課題になるという感じで、そっちも問題ではあるんですが生命の危機に至らなかったことが本当に幸いでした。

はっきりした因果関係はわからないけど、心疾患や既往にCVAや肺炎がある人で、この程度の症状に収まっているのはワクチンのおかげかもなと思います。

 

クラスターは防げたのでよかったです。リハ病院でクラスターが起きると何が困るって、リハ病院にいる人は一応疾患は落ち着いている人たちが多いので家に帰ろうと思えば帰れる人がいるんですよね。でもそのまま家に帰ったら家族の介護負担が大きかったり、復職出来るレベルの認知機能が戻ってなかったりとか、そういうことが問題になるので「院内感染怖いからリハビリなんてやらずに家に帰りたい」と言い出す人が増えるというのが結構課題になっています。

気持ちは分かるんですが、ここで退院したら再入院はできないしリハビリできる環境が極小だから本人も家族も絶対大変なことになると確信できているので、入院継続を説得するのが仕事の二次的な大変さでもあります。