奇子

手塚治虫さんの作品「奇子(あやこ)」。

有名な作品ですが一度も読んだことがなく、奇子がとあるきっかけで土蔵に閉じ込められてその中で育ち大人になってからは周囲を惑わす悪女になるというあらすじだけは聞いたことがありました。

前半だけ読んだんですが、奇子が土蔵に閉じ込められるまで結構ページがあって、最初の方は、ある地方の名士である天外一族の遺産争いだったり家族内のいざこざだったり、戦後に実際に起きた下山事件などを絡めた話が主でした。この辺の事件には疎いので読んでいて勉強になります。時代が進み、朝鮮戦争が背景にあったり、当時の情勢を描きつつ奇子という女性のことを描いている作品でした。

 

今度の休みに後半を読みたいと思います。

 

久々に手塚作品を読みましたが、コマ割り、話の進め方、登場人物達の躍動感が素晴らし過ぎて、この人天才だと改めて感じました。