映画「怪物」観てきました。よかったです。
ただ好きな映画かといえばそうではないです。良い映画ではあると思います。
視点を変えることで見えているものが違う。
その謎解きのような結末が切なかった。巻き込まれた掘先生がただただ可哀想で。良い先生だったのに。ただ、この誤解は絶対に解けないだろうとも思います。それは子供たちを傷つけることになるから。
怪物がたくさんいる映画でした。
些細だと思ってる嘘が人の一生を台無しにしているのに気づかない子供も、他人の子供だからって色々見過ごした大人も、保身に走る教師も、噂に流される母親も、自分を守るために教師を見捨てる子供も、虐待する父親も。
この映画の好きじゃないとことは、教師の虐待だと思っていた事案が、子供たちの虚言だったということ。ただでさえ現実世界でいじめが問題になっているのに、子供が嘘ついて教師になすりつけているというのは、そりゃ作品なんだから何を題材にしようがいいんですけど、これは自分の中では嫌でした。
ラストは子供たちにとってはハッピーエンドだったと思います。
でもすっきりしなかったのは、自分が大人になりすぎたことと、子供への愛情が薄いからかもしれません。
