映画「リボルバー・リリー」を観ました。
まあまあ面白かったです。
始まり方からサスペンスらしさが楽しめるし、最後も続編を感じさせるものでリリーが落ち着いていないところがいい。
悪かったところはスタッフロールに「玉ノ井の売女」と書かれていたところでドン引きでした。
玉ノ井というのは大正~昭和にかけて東京の玉ノ井という土地がありそこに遊郭があったんですよね。確か。せめて遊女と書けばいいのに売女って・・・。
よかったところはガンアクションです。綾瀬はるかさんの身体能力が発揮され、しかも美しいドレスを身をまとっているから美しいしかっこいい。長谷川さんやシシド・カフカさんのアクションも良かった。
ジェシーさん演じる津島の狂気的な感じもよくて、いい意味でアイドルらしさ全くなくて、言われなきゃアイドルだと分からないです。演技も上手いし。
ただユリと一緒に行動している子役がジャニーズジュニアなんですが、可愛くもないし上手くもない。ある意味で昭和の子役っぽくてすごい悪くはないんですが、彼以外が全員芸達者なので浮いてました。
ラストは霧の中での銃撃戦でしたが、それが消化不良でした。霧の中で戦うからこそ最後の海軍省前での激闘が映えるんですけど、ラストに霧っていうのは萎えました。
陸軍の大事な兵を失ってまでやることかと思いましたが、まあ当時の日本はこれくらい粗いかーと思いながら見てたり。
ユリは戦いのない時代を望んでいたけど、最後に山本五十六と言葉を交わしてましたが、ユリもそんな簡単にいかないことは分かっていると思うんですよね。
それから、ユリが子供の死をキッカケに一線を引いたあとで玉ノ井で暮らしているのはわかるんですが、そこで何をしていたのか、誰かの命令でスパイ仕事を続けていたのか、そこが全く説明されていないので謎に残りました。「書類を」と話していたので、今でも殺し以外の何かしらの活動はしているんでしょうが、生きていくためには金銭が必要でしょうし・・・。個人企業みたいな活動なのかな。
原作があるので、機会があればそっちを読んでみようと思います。