戦争とか歴史について

>shinruさん

日記にスターを付けて下さってありがとうございます。

 

浅はかな知識だけども、という言い訳をした上で。

 

 

祖母が戦争が大まかな原因で失明したこともあって物心ついた頃には太平洋戦争についてよく話を聞いていました。

ほとんど目が見えない中、空襲の中をくぐり抜けたとかそんな話。

それがキッカケで戦争について興味が沸いて小学校の時にはその関連の新聞を切り抜いたり(その新聞が朝日新聞だったけども)、図書館へ行って本を読んだりしていました(活字本も漫画も)。

あの頃が一番本を読んだかもしれない。

一番入りやすかったのは漫画「はだしのゲン」、あとはアニメの「火垂るの墓」。

この二つは日本が被害側のことを描いた作品。

ただ、はだしのゲンの中で朝鮮人を差別・虐殺する話があったので、そこが気になりました。小学校でもいわゆる「南京大虐殺」の写真を見せられたり、そして同じ時期に朝日新聞で「731部隊」の特集が組まれます。「悪魔の飽食」を読んだのもこの頃。

だから日本が原爆落とされたのは仕方ないことだという気持ちと、原爆の人体実験ということに疑問を持っていた時代。

今度は加害側の面を知っていくようになりますが、加害側を調べていくと意見の相違がかなりあって、「あった」という人もいれば「少なかった」という人もいる。

この辺りの分かりにくさの理由の一つとしては、当時の日本は戦果を誇張して伝えていた所為もあります。被害側は被害側で誇張するし。そして戦後は日本は自虐的に歴史を教える。だから真実がより分かりにくくなるんじゃないかと思いました。

中学に入ってからは「慰安婦」についても調べるようになりました。あとは小説「海と毒薬」から九州大学での事件も知ることに。

小学校か中学校か覚えてないけど、この頃はテレビでも戦争の特集をすることが多くて、驚きもものきか何かで中野学校のことを知ったり、風船爆弾のことを知ったり、細かい真偽はともかくとしてもいろいろ目にする機会が多かったです。

 

731部隊については多分高校生か専門学校時代に新しい本が出て、そこでまた知識を得ましたが、実際731が何をやっていたのかは未だ分かりません。悪魔の飽食も、誤りが多かったみたいだし、実験の内容もどこまで信じていいかもよくわからなくなりました。

そして「はだしのゲン」に書かれていた朝鮮人の虐殺の内容も、(偏見、差別はあったけども)実際とは違うらしいということも分かってきました。

 

ただここまで調べてきて、侵略以外の戦争にどの国が良いも悪いも無いのだということ。

それだけは確かで。

色々理由はあれども真珠湾を攻撃したからって自虐になり過ぎるのもどうなんだと。そんな風に思うようになっていきました。

 勿論、加害行為もあるんだけど、全部が全部何もかもがこの国が悪いの?と疑問がわくようになりました。

20歳前後にはネットとというものを知り、検索しやすくなったおかげでより色々なことを知るようになりました。

 

なんだか自分の中での戦争って「太平洋戦争」で、その後は日本は平和というイメージだったけども、日本が撤退後に全て解決したわけでもなく朝鮮戦争が勃発するし、その後方支援を日本はしていたし、東南アジアでは独立戦争が起き、ベトナム戦争、中東では湾岸戦争…。

ずっとどこかの国で戦争が続いている。

一番身近に感じたのはニューヨークのテロ後に起きたアフガニスタン侵攻、そしてイラク戦争

軍部だけの攻撃、みたいな感じで最初は報道していた記憶がありますが、結局民間も被害を被ってしまったし、この頃「あれ?世界って平和なの?平和に向けて努力しているの?」と疑問に思うようになりました。

 

夏が近づくと、日本では太平洋戦争の悲惨さを訴える番組が今でも少しはあって、みんなが「戦争はしてはいけない」と言います。それは正しいことだけども、「何で戦争を始めるに至ったのか」はあまり語られません。

第一次世界大戦とか、日清戦争日露戦争のことはあまり取上げられないのに、太平洋戦争のことだけ何でみんな反省するのか。負けたから?悲惨だったから?満州事変について反省するなら分かるけど。

 

あとは太平洋戦争についての世界の見方がそれぞれ違うこと。それも興味深いところです。

起きたことは一つなのに見方が違う。

 

話はずれたけど、「戦争はしてはいけない」という言葉にどうしてももやっとしてしまうのは、「それって”日本から仕掛ける戦争はしてはいけない””敗戦国になるような戦争はしてはいけない”ってことだよね」ということ。

約70年日本は戦争に直接手は出していないけど、世界では沢山の戦争が起きている。「してはいけない」のではなくて、世界から戦争が無くなったことなんて無いのに、そんなことを言っているのがもやっとくるんです。

もっと遡れば、明治維新での内戦、戦国時代。

あそこはどうなんだろう?「争いはダメだからね」なんて教えられたことはない。

 

 

最近はニコ動のまとめとか、YOUTUBEの中田さんの動画などで歴史のことを勉強しています。それを鵜呑みにするのも怖いので、あくまでキッカケとして。

長い歴史の中で、地理・政治の内容の違い・宗教も合わせて見ていくと、点と点が繋がって面白いです。

身近なニュースで言えば韓国のことも、今まではそういう人たちだからと思っていたけど、じゃあ何で東南アジアは日本を責めないのに韓国は責めてくるのか、そこは民族がどうとかっていうよりも国の成り立ちが関係してきたり、他の国との兼ね合いがあったり。

そして日本は島国、ということ当たり前のようで、それがかなり特徴的なことなんだということも分かってきました。

 

歴史、現代史、なんて言われることもあるけど。今、正に自分が生きている時間は「歴史の一部」。あと数十年もすれば今のことが教科書に載るかもしれない。

今起きてる理解不能なことが、実は伏線だったかもしれない。

誰が得をしていて誰が損をしているのか。

今は分からなくてもその答えがいつか出る。歴史って面白いし、昔似たようなことが起きていることもあって「歴史は繰り返す」って本当なんだと思うこともあります。

 

雲の流れのように、ずっと平和が留まっているわけでもなく時間はずっと動いていて事態は動いていて、いつ何がどうなるのか分からない。

歴史とはズレるけど、少子高齢化の社会ではいつか働き手は減っていく。介護の問題もあるけど、災害対策だって対応できる人は減っていくと思います。あれだって誰でもいいわけじゃなくて専門職が必要なわけだし。その時はどうなるんだろう?それも疑問だし不安でもあります。

ただ、自分が選択できる機会があるとき、例えば選挙では色々な方面から物事を見て、間違った選択だけはしないように気をつけて行きたいと思います。