映画「HOKUSAI」

「HOKUSAI」観てきました。良かったです。

 

葛飾北斎の一生、というか子供の栄が生まれてから北斎70歳ぐらいまで一気に飛ぶんですけど、そこをもうちょっと見てみたかったなって思ったり。

 

歌麿写楽北斎の己の絵の価値観をぶつけ合うシーンはよかったです。

 

あと、江戸時代の、まあ詳しくはないんですけど歴史の授業で習った限りでは民衆の贅沢を禁じたり娯楽を制限したり、ちょいちょい幕府はそういうことやっていて、何でだろうと思っていたんですが。大河の「青天を衝け」を観てからだとその辺りの流れが分かりやすかったです。泰平の世で、武家は存在するけども戦はもうほぼやってないし、そうすると町人たちが活気づき、お金を沢山儲けるものもいて農民だって力を持ってくる。

武家の方が貧乏だったりする。だからたまに締めつけを強くしているんだろうなと。

 

平和な世というのも、維持していくってとても難しいことだったのかもしれないと思いました。

 

 

あと、北斎の絵の特徴ってどっちかというと写実で、でも写楽のように現実の人間とは違うけど魅力がある絵を描くパターンもあって、世の流れ的には写実の方が強そうだけど見たものをそのまま描くというのは魅力的には低かったのかなと思いました。

そんな北斎が行き着いたのが「波」の絵というのが印象深かったです。