自分しかいないんだ

患者さんが在宅に帰って、どう過ごすのか。どんな福祉サービスを利用するのか。

それを考えて、各所と連携とってマネジメントする。それをやるのは自分しかいないんだ。と思うことが多々あって(ベテランのPTやSTはかなり手助けしてくれるけど)、どっと疲れることもあればやりがいも多少感じつつも、やっぱり一人ひとりがそれを考えないと成長できないと感じます。

 

患者さんが期限までに安心して帰ることができるようにスケジューリングを一体誰がやっているのか(そもそも患者さんはリハの入院に期限があることを知らない人もいる)。

患者さん側は「誰もそれを考えていない」なんて想像だにしないでしょう。主治医が考えてくれている、担当看護師が考えてくれている。そう思っているかもしれません。実態は、基本的には誰も考えていなくて、誰かが手を挙げるまではリーダーシップを誰が取るかも決まっていません。

 

手を抜こうと思えばいくらでも手を抜ける仕事。

リハビリの仕事をそんな風に先輩が教えてくれたことがあります。

病気や怪我によってはある程度は自然回復するので、変なリハビリを受けていてもちょっとはよくなるから患者さんはあまり気づかない。そんなもんだろうと思っている。自宅に帰るときも口を出されない方が患者さんも家族も楽だからアドバイスが少なくても変に思わない。

 

手厚く支援をしても給料には一切関係しない仕事なので、必死になる職員とそうでない職員の差がどうしても出ます。

 

いっそ自分が馬鹿で無責任で何も感じない人間だったらと思うこともありますが、気づいてしまったものは仕方ないのでリーダーシップを取るしかない。そんなことを思う日々です。