呉服屋さんが着物を売る時にどうしてあんなに値引きするのか、それって本当に適正価格だったのかモヤモヤしていて調べていたら、価格自体は普通であることが分かりました。むしろお手頃価格。
ただ、自分が最初に受けたような、数十万円する着物を勧められる・値引きしてまで買わせようとする・分割払いを勧めてくる・数時間営業かけてくる、というのは何も自分だけのことじゃなくて全国的に行われていることが分かりました。
まあ、たまたまそこにお客さんが沢山いるかどうかにもよるのでしょうが。
モヤモヤしていたものがちょっと解けたし、自分も良い着物を買えたのは結果的には良かったけれど買わされ方がやっぱりよくなかったよなと思います。
価格はやっぱりお得だったと思います。着物(絹の小紋)や長襦袢を反物から仕立てて、加工作業もやってもらって、そこにバッグ・草履・帯も全部付けての値段なので。
先日買うことになった名古屋帯も、帯揚げ・帯紐込みでの値段なので、まあいいかと。
良いものを勧めたいという気持ちは分かりますが、分割で勧めてくると「お金が無いから買えない」が通じないので、断りたい人は「好きな柄じゃない」「買いたくない」とはっきり言った方がいいと思います。
自分の場合は、数人に囲われてわけではなく、仮の着物を急に体に当てられたわけでもなく(コロナ禍だし)、ただ反物や仕立てられた着物とか見せられてのセールスだったし、勧められたイベントも別にお金がすごくかかるものじゃないし、着付け教室の勧誘もなかったので(事前に連絡すればお店で着付け教えますよ、という誘いはあった)、まだ良かった方かなと思います。
今は動画がある時代で本当に良かったと思います。いろんな動画を見ると、びっくりするくらい着付け方が違う。
腰紐、伊達締め、コーリングベルト。どこにどれを使うのか人によってかなり違いがあります。
これなら、いろんな動画を見て、自分が合うパターンで練習して、それでもどうにも着れなかったら着物を買ったお店で着付けを教えてもらうのがいいなと思います。
個人的には、浴衣を着られれば着物も着られます。
一番難しいのはおはしょりを綺麗に処理することと、帯を締めるところ。最も簡単な締め方はかるた結び。
着物を着るために色々必要と言われてますが、絶対に必要なのは腰紐3本(1本は長襦袢、もう2本は着物用)・伊達締めかマジックバンド・衿芯です。
腰紐は数百円ですし買っておいて損は無いと思います。どうしても家に無いときは洋服のベルトや紐を代用して練習に使っていましたが、腰紐の方が滑らかで滑りが良く縛りやすい。
衿芯は、長襦袢の襟に通すものです。無くても着られますが長襦袢の襟がぐちゃっとなるので外に出るなら衿芯はあったほうがいいです。
帯板は、帯がちょっと固めのものであればシワが目立たないので必要ない気がします。
コーリングベルトは体を締め付けるのが自分としては嫌なので使っていないです。腰紐でぎゅうぎゅう縛ったり、長襦袢は腰紐で縛って形を整えたらマジックバンドで留めています。
ただ、自分が買ったように初心者セットとして売られているときがあるので、それならセットで買っておけば色々使い勝手がいいんじゃないかと思いました。
着物の格について。
どうせ仕立ててもらうなら訪問着がいいのかなぁと思いました。
というのももっとカジュアルに普段着で着たい・家で洗濯できるようなタイプの着物や木綿の着物とか中古とか、そういうのはネットで買った方が安い。
でも訪問着はネットで買ったもので体に合って無かった場合どうするのかとか、その柄で本当に合っているのか、加工してあるのかとか、初心者だと見分けが付きにくい。
であれば、呉服屋さんのセールスが強くても、値引きをがっつりやってくれて小物もつけてくれるなら、買うのも有りかなと思いました。