着物の帯

名古屋帯が仕立て上がったとのことで取りに行ってきました。

帯揚げと帯締めはサービスで付けてもらいました。

また着物を見せられたけど、もう何も買わないという意志を持って、今度は何も買わずに帰って来れました。

 

着物を買う上での禁句は「高くて買えない」「着る機会がない」だと思います。

それを言うってことは、着物は嫌いじゃないけど値段のせいで買えないと言ってるのと同じなので、それを言ったが最後、ローンがどうだの値引きしてどうだの言ってくるので、買いたくなかったら「買いたくない」と言い続けるしかないと思います。

かと言って、買う気で行けば値下げはそんなに無さそうなので、どうしても着物を買いたいなら洗える着物が今はあるので、ポリエチレンのものを買うのがいいんだろうと思います。

 

正絹とポリエチレンと浴衣を揃えてみて思うのは、美術館とかどこに行っても恥ずかしくないんだろうと安心して着れるのは正絹、気楽に着れるのがポリエチレン、自宅内・もしくは夏の祭りのときだけ着れるのが浴衣、という印象です。

長襦袢については、二部式のポリエチレン襦袢が格段に着やすいです。二部式というのは前開きのシャツみたいなのと、腰巻みたいなのと、二つに分かれている。ベルトを使わなくても着るときにばたばた動いても襟がズレにくいです。

正絹の長襦袢は、肌触りもよくて襟も綺麗ですが、襟芯を入れるのが面倒くさい。あと着崩れしやすいので伊達締めやコーリングベルトが必須です。

正絹だから気軽に洗えることも出来ないので汗染みが気になるので、着物用の肌着を着た方がいいと思います。

着物がもしも肌蹴た場合、長襦袢を着ていると見た目は良い、っていうだけがメリットな気がします。

二部式の洗える襦袢は、着崩れしにくいのと着やすいのと、洗えるという安心感があります。

襟を後ろから覗いた時に若干くしゃっとなってることや、二部式襦袢だけの格好になった時に見た目がそんなにおしゃれじゃないっていうことだけがデメリットだと思います。

 

着物は確かに綺麗だし可愛いし、慣れれば(人目を気にしなければ)数分で着れるし姿勢が良くなる面もあります。

ただ、断然洋服の方が着やすいし洗いやすい。怪我や災害に遭ったときに洋服の方がメリットがあります。

事故に遭ったとき、着物だと病院で大変だろうなと思いますし。

だから着物着て外に一人で出るときはいつも以上に気をつけなければならない。

そして、呉服屋さんによっては押し売りがひどい。

 

着物が衰退していったのは、明治以降欧米文化に追いつけ追い越せで付いていったからだけが原因じゃない気がする。着物を綺麗に着なければならないという妙なルールやマナーがだんだん生まれて行って、着物自体も高くなって、訪問着だの小紋だの小難しくなり、敷居の高いものになったのと、やっぱり実用的には洋服の方が着やすいので、勿体無い文化になったような気がします。

 

あと呉服屋に行くと、結婚式の為に~とか喪服は必要~とか言われることがありますが、喪服は、地域的にうるさくなければ必要ないと思います。

実際、去年は喪主として喪服を着ずに洋装で行きましたが親戚からは何も言われませんでした。

当日は葬式場や斎場まで運転したり、葬式のあとのお花の処理とか、お金のこととか動くことがたくさんなので洋装の方がいいと思います。

しかもコロナの影響で大勢の前に出ることがほとんど無いので、喪服は絶対無くてはならないものだと思います。