サムライカアサン8話

サムライカアサン8話。

武士とかんたろうの同級生コンビで急遽結成した「青春ライスボール」で町のお笑いコンテストに挑戦する話で、かんたろうが緊張でネタを完全に飛ばしてしまい・・・という話だったんですが、これを朝見てたら泣けて泣けて。

何かね、ちょうどいいんですよ。話自体はすごく凝ってるわけじゃなくて。ただ、登場人物みんなが優しい。

踏み込んでくるオカンは若干うざいですが、母親に反抗しても悲しむけど怒ることはなくて、むしろ、彼女やその家族を大事にしてあげることとか、友達を大事にすることとか夢を追いかけることとか、そっちを蔑ろにすると説教するタイプのオカンなので、そこがいい。

役者さんも、そんなにベテランの人がいないからなのか、むしろ子役の方が上手いくらいで。

そのさりげなさがちょうどいい。

 

今回一番よかったのかかんたろうの母親が顔は出てこないけど寝ている足と、書き残しだけはあったんですね。

少し痩せていて、赤いマニキュアが足の爪にあって。朝は寝ていて夜にはいない。夕食は白米だけのおにぎりを置いてあるだけ。

それについて仕事のことは一切ドラマでは触れていないんですが、夜の仕事しているのは分かる。

おにぎりも、かんたろうは「おにぎりしか置いてない」と武士を羨ましがりますが、おにぎりを握るって結構手間なので(炊飯ジャーを保温状態にしておく方が楽なのでは。電気代節約のため?)おにぎりを握ることが実は母親の愛情なんだろうなと思います。いつもは2個のおにぎり。

でもかんたろうがお笑いコンテストに出かけた日の夜は3個のおにぎりと、チラシに「おつかれ」の文字。

これがね、チラシとは別の紙におつかれじゃなくてチラシに書いてあったのがよかったです。わざわざ他の紙に書いていないところが、この母親の性格を表していて。

そしてさりげなく置かれた3個の塩多めのおにぎり。

 

ここで思わず泣けました。

主題歌のココロに花の歌詞そのもので、今回は特に。

 

30分と短いから観やすいです。

不思議とこのドラマでは茂さんの演技が上手く見えます。女性っぽく見せるために声色を特に変えていないのがすごい。