サムライカアサン9話

サムライカアサン9話。今回は高校卒業式、そしてこずえちゃんの母親との再会の話でした。

 

8年分の反抗期ですよ、とか自分の人生にできた壁なんだから乗り越えられるとか、よい子の言葉はポジティブで、それは若干うざさはあるけど、息子の彼女の人生を応援できるって良い人だなと思いました。

 

こずえは8年ほっとかれた母親を最後は許します。そして、捨てられた人生だったとしても、だったからこそタケシやよい子にも出会えた人生であることは間違いは無いので「産んでくれてありがとう」と母親に言う。それは感謝の言葉でもあるし、見方によっては最大の恨みの言葉でもあるし。それは受け止め方によるんだろうと思います。

 

こういう時、人を恨んでも何も生まない、と。

自分はこの言葉を綺麗事だとずっと思っていたけど、やっぱりそれ真理だなぁと思います、最近は。

自分の親を何十年も恨んできて、振り返ってみて、そこになーんにも無いんですよ。見事に。恨んだところで親が不幸になるわけでもなく、呑気に他人の金で生活して旅行して日に日に肥えていく。今までお金を渡していた祖母が亡くなったことで、今度は私が生活費を賄うことになりました。

いつだって損をするのは自分。ただ、生活費と固定資産税を支払うことで、立場は完全に逆転しました。

自分を殴ったりとか殺しかけたりとか、そういう件は別にして。人を恨んでも何も生まない、本当に何も生まれないんですよ。一銭にもならない。自分が幸せにもならない。呪うなんてもってのほかで、それをやったら対価でこっちが不幸になってしまう。

適当におだてて、自分の好きなキッチングッズを増やしたり、家具を配置したり、そっちの方がメリットがある。

今はもう、好きでも嫌いでもなく興味のない対象。基本的には「喋る肉の塊」と同居していると考えています。留守番係とか、近所とのやりとりの時には出てもらう。そう思った瞬間、気持ちが楽になりました。