新型コロナウイルス「がcovit-19」について。
テレビでもラジオでももっぱらこのニュース。
ラジオのニュースはワイドショー的要素が少ないので、純粋に情報として入ってきやすい印象があります。
各地で発症が発見されていますが、よくよく考えたら、昨年末から中国で流行し始めていることを踏まえたら年末年始辺りで既に日本に入ってきていて感染にかかっている人がいてもおかしくないんだろうなと思います。
初期症状は普通の風邪で、インフルエンザにも似ている。でもインフルエンザは陽性かどうかは検査できる。
肺炎だと確定して、今はcovit19が流行しているとみんな分かっているからそれ用の検査をしたら陽性だった。そういうことが今は起きている気がします。
さっきもニュースを見ていて「感染者数が数百人…」という画像が映し出されていました。でもその9割は船内の人。
一応、日本の国内での感染者は(判明している中では)数十人。
数字のトリックだなと思います。嘘は言ってないけど、事実を正確に伝えていない。
感染した人の中には、既に完治して退院した人も含まれているときがあります。「今」の感染者数は?それが曖昧になっている気がします。治っている人もいるのに、まるで不治の病のような…。
中国では亡くなっている方が多くいらっしゃいますが、それはウイルスの強さが問題なのか・医療のマンパワーも薬も時間も足りないから治療しきれず亡くなっているのか・この混乱の最中で実際は他の感染症だったかもしれないのに「covit-19かも」と思って病院へ行ってそこで感染しまうとか。可能性はいくらでもあるわけで。似ているようで全然違うので、「死者が多くいるから新型怖い!」と判断するのは早い気がします。
とある有名病院の医師の見解によれば船内の状態は最悪で、ということで衝撃を受けました。確かに、船内という狭い中で生活しているからとはいえ、感染数が多くなっているのは不思議です。医師の言ってることが正しければ、標準的な感染予防が取られていないので、そりゃ収まる筈もないし、医療者たちも感染するだろうなと思います。
⇒このことに関しては、一日で検査できる人数の限度など考えたら、感染者が増えているのではなくて「それまでに感染していたけど今回発覚した人数」の可能性もあるようなので、考えを訂正します。
ただ、感染ゾーン・非感染ゾーンを分けていないことが事実なら。
ずさんな対応は批判されるて仕方ないと思いますが、一般人の自分がやらなきゃいけないことは予防すること。これに尽きると思います。
情報は毎時、毎日入ってくるけど、標準予防を心がけるのが一番だし、前も日記で書いたけどニュースは色々煽るよりも正しい予防策を流しておいた方がいいんじゃないの?と思います。
・消毒、もしくは石鹸で手洗い。これはちゃんとやると30秒~1分かかります。手のひら・手の甲・指の間・爪の間・手首、そしてしっかり洗い流すこと。ペーパータオル、ないしは綺麗なタオルで拭き取る。アルコール消毒は吹きかけただけではなく、手が少しびしょ濡れになるくらいがいいです。
・洗っていない手で目や鼻や口をこすったりしない。粘膜から入ってくるからです。マスクはウイルスを通してしまうので非感染者にとって効果は然程意味はないけど、自分の手を不用意に顔に触らせないためにはちょっと効果があると思います。
・人ごみに行かない。これは感染者が咳をした時、感染者が触ったものを自分が触るかもしれないから、というのが理由。
でもこれ、毎年やっていて当たり前のことなんですよね…。
マスクや消毒液の売り切れも。大きなイベントを中止することも。
インフルエンザは薬があるから~と楽観的に見る方がいますが、じゃあ何で毎年多くの人が亡くなるんでしょうね。
人間がこの世の全てを制しようなんて土台無理な話で。
自分は感染のプロではないし、職場もそれに長けたチームではないけど感染対策委員会はあるのと、過去の失敗を踏まえて感染対策はかなり強化してきました。
そんな職場で、インフルエンザ感染者が出た場合の対処は「隔離」。
治るまで絶対に部屋から出させません。
部屋にトイレを設置。入浴はしない、清拭のみ。
部屋に職員が入るときは、部屋の外で、アルコール消毒してから・手袋・マスク・ガウンをして部屋に入り、処置が終わったら、その中で手袋・ガウン・マスクを感染用の袋に捨ててアルコール消毒してから外に出て、石鹸手洗いをします。
これは、食事を中に届けるだけのときも一緒。
医師が診察するときも同様。診察室まで患者さんを移動させることは絶対にしない。
マスク等は外すときの手順も決まっています。
基本的には、感染していようがいまいが患者さんに触る前と後で消毒するのは日常ですが、感染が広まるとより強化する感じです。
業務後は、清潔地区内の手すりや机なども念のため全て消毒します。
これが完璧かどうか分からないけど、自分は感染した患者さんの部屋に1時間ほどいて、食事介助がトイレ介助をしたことが何度もあるけどこの10数年で感染したことが無いから、それだけを根拠にするのも薄いけど、この対策は効果があると思っています。
covit-19について。広まっていることについては仕方ないと言ってしまうのも身も蓋もないかもしれないけど、インフルエンザを毎年流行させているこの国の人たちが、新型ウイルスが出たからって今更予防って騒いでも正しい方法を身に付けるって結構難儀なことだと思います。
政府の不手際も原因にあるけど。普段から予防対策していない一般人にも問題がある。
小さなお子さんがまず発症して、その世話をしなければならない家族が感染してしまうのはまだ分かる。
狭い範囲の話だけど、これだけニュースで連日やってるのに、患者さんの中には石鹸を使わず水洗いで済まそうとしたり、石鹸をつかったとしても指先でちょこっと洗うだけの人がいます。面倒くさいからなのか、手袋もせずに消毒する介護士、「ちょっと様子観るだけだから」と上記の装備をせずに感染部屋に入ろうとする看護師も未だにいます。
体調を整えておくこと。こまめに手洗い。せめて物を食べる前、自分の体の粘膜を触る前に手を清潔にしておくこと。
この対策を甘く見ない方がいいと思います。
で、新型も気になるものではあるけど、現状では既にある風邪やインフルやノロ、新型以外の肺炎の方が患者数は多いわけで。
そっちのことを気にしたほうがいいような。そっちに感染する確率が現時点では高いと思います。
多分、一昔前だったらこんなに騒がれないと思います。
情報を得る手段が限られているから。
今は、昔以上にデマも真実も手に入りやすく、一般の人がどんどん発信できる時代です。
新しい情報がどんどん入ってきます。
新しい情報、素人の情報、政府が隠蔽しているらしいという情報、専門家の情報。
医療者の間でも意見が違うことがあります。
人は、自分が好きな情報を得たいと思うし、信じる生き物だと思います。
自分は情報を正しく受け入れているのか、それとも踊らされているだけなのか。
ネットニュースの第一報が、どの媒体から発信されていて、それはすぐに信じていいのか判別できているのか。
その情報を知ったところで意味はあるのか。
情報を持つことと、活かせるかどうかは似ているようで違う。
ネットから離れてみれば、地元は割と冷静で穏やかではあるし、この時期には珍しくインフルエンザの流行も落ち着いてきていますが、たとえ楽観的と言われてもパニック・ヒステリーに巻き込まれないよう冷静でありたいです。