バンドから会社へ

バンドTOKIOから、(株)TOKIOへ。

CDを発売するとかの音楽活動は来年3月までも、それ以降もしない。

 

そこは寂しくはあるんですが、よくよく考えてみれば今までも言うほどCD発売やライブツアーという意味での音楽活動は少なかった。1年に2枚出せば良いほう、ライブも20周年が最後だった。20周年が忙しすぎたからかもしれませんが、23周年の時にライブやるとか、いくらでもタイミングはあったろうにしなかったのは、25周年にクオリティのあるものをやりたかったのか、みんなの意思が固まらなかったのか分からないんですが。

 

そんなわけで、本業は農業で音楽は副業だなんて弄りをネットでもテレビでもされたり、歌番組なのにバラエティ番組の映像流されたりとかしていてモヤモヤする時期がありました。

DASH島が始まって、視聴率バブルというか高視聴率を再び取り始めたのと、SNS盛況が重なって、ネットでネタ半分に盛り上がった。それがバラエティ番組で収まっていればいいけど、それが歌番組にまで波及してしまったのが悲劇だなと思います。

 

会社TOKIOになっても音楽活動を辞めるわけでもないし、バンドTOKIOとして三人でやっていくよりは、会社として今までにプラスアルファで仕事して、その中で(太一さんの言葉を借りるなら)趣味でいいから音を鳴らしてくれたら。

そっちの方がいいんじゃないかと思います。

 

元々TOKIOの曲は売れないけど、20周年前後くらいには更に売れなくなって、20周年はフェスとか出て盛り上がったのに、その後のCD売上には影響しませんでした。

ジャニファンがつきにくいけど一般人気はあるから、もしかしたら配信で聴ける体制があれば売れたかもしれませんが、どうだろなぁ、長瀬さんプロデュースの曲は質はいいけど玄人向けという印象があったので、配信どうこうは関係ないかもしれません。

 

時間をかけて四苦八苦して作って、全曲タイアップがついても2万くらいしか売れないCD。

考えてみれば、よくモチベーション保てたなと思います。

 

音楽に対して、自虐ネタしていた彼らも悪いと思うけど。

 

照れなのか、「自分たちがこんなこと話しても」と思っているのか、ファンですら理解してもらえないと思ってるのか。会報でくらい、〇〇の音の組み合わせがどうとかマニアックなこと語ってもいいだろうに。

 

話しズレたけど。

何となく、「来年の3月までにベスト出してほしいとか4人で歌う姿見せてほしいとか、こういうことしてほしい」と思ってしまいますが、一応ジャニーズ界隈には茂さん太一さん松岡さんが残りますし、レーベルのJストは自社だし、長瀬さんは音楽界隈を引退するわけでもないし。

 

いつかどこかで交わるかもしれないし、しないかもしれないし。

 

松岡さんの言うとおり「通過点」なので、一応要望は出すけど、もう期待はしないで、彼らが元気でいることと会社が上手くいくことを祈りたいです。

太一さんがいるから大丈夫かなって思うけど。やりくり上手そうだから。

 

屋号「TOKIO」を残すためとはいえ、約30年一緒にいた人たちが、これからも一緒にいることを選んだって、よくよく考えてみればすごいことだと思います。

 

茂さん松岡さんは何となくわかるんですが、裏表いくらでもマルチに活躍できるだろう太一さん(何となく長瀬さん寄りの考え持ってそう)がジャニーズに残って、茂さんと松岡さんと会社を一緒にやること提案したのが、尊くもあり萌えますね。

 

裏方を選んだ長瀬さんの気持ちっていうか、興味というか、そういうのは分かるエピソードとしては少年倶楽部プレミアムでのメンバーや後輩との絡み。

 

よく、太一さんと一緒にアレンジしたりセッションしていましたが、普通ボーカル&ギターだったら前に出るところを、寡黙にギターだけ弾いてライトもあまり当たらないところで居たのが印象に残っています。

あとTOKIOのGIGツアーの編集、隠しトラック作りとかも印象にありますね。魚眼レンズで映したり。

ギターも、茂さんは魅せるギタリストですが長瀬さんは音をじっくり作りこんでいくタイプに見えました。

 

だから「裏方」と聞いたときは、ああそうなんだと意外性は無かったです。

昔からやってたことの延長というか。そこに特化していろいろやりたいんだろうなと。

 

どこかの記事で音楽性の違いがーってありましたが、確か「音楽と人」で長瀬さんがかなり詳しく音楽・楽器のことなどについて話してるんですよね。

そこまでやりたいこと違うならソロでやれば?ってくらい。でもそれはそれ、これはこれで、当時の長瀬さんは、理解してもらうのが大変であっても、バンドでやることが楽しみたいなこと話してたのが印象に残ってます(多分、愛ワナ出した頃?)。

 

だからやりたい音楽が違うから、っていうよりは、表現者より物づくりの仕事の方を、もう40歳過ぎたしセカンドライフとして選んだ。っていう印象があります。

 

TOKIOトークが上手いけど肝心な本音は口下手、不器用。そういう人たちだと思ってます。

インタビュー慣れしてるから、これ言っておけば記者も納得するだろうとか。

 

だけど本当に大事なことは言わない。

 

長瀬さんも、歌詞を見ればわかるけど細かいことは書かない。ここが茂さんと違うところ。茂さんはメロディシンプルで、歌詞は言葉遊び入れつつ複雑に。個人的にはこのバランスが好きです。

長瀬さんは音に拘る、歌詞はシンプル。

 

FCでのコメントにあった通り、口であれこれ説明するタイプじゃないから会見もしないだろうし、言葉よりも実際の行動を見てもらってみんなに理解してもらうタイプだろうなと思います。