日テレとNHKが共に開局70周年なのでDASHに限らずこういうコラボを今やっていますが、DASHとダーウィンは裏かぶりなのでそこが他番組と違って本当に禁断のコラボだなと思っています。
DASHは1995年から。
ダーウィンは2006年から放送とのこと。
DASH海岸は2009年から開始。
DASHはバラエティ番組なのでDASH村では里山の動物たちや植物の探索などしていましたが、生き物たちの観察を具体的にしだしたのって確か海岸が始まってからじゃないのかな…。
今回の放送で、DASH海岸の清掃を周囲の工場の方たちも手伝っていることを知りました。
そういう地域との繋がりもあったんですね。
今回のコラボで焦点が当てられたのは「ハゼ」。特に「マハゼ」。
聞いたことはあるし番組では何度も見たことはありますが私は食べたことはないです。
正直、そこまで珍しい生き物ではないという印象で、上皇さまが研究なさってることが一番印象深いです。
そんなハゼ。交配の仕方とか、実際に巣穴を作っている様子とか、実はあまり知られていないということを今回初めて知りました。
番組後に干潟やハゼのことを調べている人たちのサイトとか見たんですが、DASHで言っていたようにハゼは警戒心が強いからカメラで撮影しようものならカメラの影に反応して逃げてしまうし泥が舞うから撮影できないそうです。
今回何で撮影できたかというと、まずは鉄腕DASH側が干潟を再生してハゼなど生き物を呼び込めるようにしたことで、確実にハゼがいることが分かっている。
そしてNHKのダーウィンが来た!は生き物の生態を観察する技術を持っている。
その二つがコラボしたからハゼを撮影できたそうです。
あとでネットで調べてみても、ハゼの交配については「オスが巣穴を作り、メスを呼び込む」としか書かれてない。もしくは「オスが巣穴を作りメスを呼び込み、メスがオスを選ぶ」と。
でも今回のDASHの映像だけで考えると実際は「オスは巣穴を作る(時に縄張り争いをしつつ)。産卵の季節になると卵を抱えたメスが集団で訪れる。メスがオスの巣穴を訪問する(時にはメスがオスを巡って争う)。オスがメスを気に入ったら招き入れるが気に入らなかったらメスはそこから離れてしまう」でした。
思ってもいないことだらけで面白かったです。
巣穴自体もハゼが一から作るものもあれば、岩の隙間などを活用していましたね。
あと気になったのは水温。水温が低くなったからこそハゼも動きやすくなったのか。
ハゼも、メスなら誰でもいいわけではなくてオスがきちんとメスを選んでいるし、メスもイイ物件のオスを選んでるようです。
・産卵しやすい巣穴があること。岩の隙間など。
・水温が交配に適していること。
・近くに捕食者がいないこと。
などがハゼの交配に必要なのかもしれません。
途中でスズキが来ていましたが、今回は50メートル離れたところで光を当てることでスズキの好物を引き寄せてスズキの気を引かせることに成功していました。
100%自然の中でのマハゼ観察とはいきませんでしたが、そもそもあの干潟は人の手で直しているのでそれもありかなと思いました。
他気になったのは、茂さんの水中カメラ操作を褒められたこと。
嬉しいですね、ああいうの。クレーン操作で培ったものでしょうか。
あとでダーウィンスタッフのカメラ操作が映ってましたが、比べてみると茂さんの操作は確かに上手いと感じました。
ニクハゼの捕食シーン撮影成功よかったです。
あとはヒメイカの捕食シーンと交接シーンが撮れていたこともよかったです。
ダーウィンスタッフがすごく喜んでいたのが印象的でした。あんな姿を見ると、本当に生き物が好きで番組作ってるんだなと感じます。