映画感想「朝が来る」

映画「朝が来る」

養子縁組を巡る二組の家族の話。

 

予告ではちょっとミステリーっぽかったですが、謎解きを楽しむというよりは、子供を産んで手放さざるを得なかった未婚の女性と、不妊で子供を得られなくて悩んでいる家族、両方の人生をじっくり描いた映画だと思います。

 

すっごい繊細。

風、光、木々。そういうもので心情を描いている。

 

あと、その他大勢の人の描き方もリアル。

 

永作博美さんは八日目の蝉で、恋敵の女性の子供を盗んで育てるという役をやっていましたが、今作でもなんともいえない母性のある方だなぁと思いました。

 

不妊で悩む夫、井浦新さんの演技もよかったです。

空港のシーン、ぐっと来ました。

 

多分、そんなに有名ではないと思う片倉ひかり役の子も、すごく味があってよかったです。